2018年12月12日 (水)

発達障害

最近、とみに感じる様になったのだが、マイナスをゼロにするだけではダメで、何をすればプラスになるのかを明確に示さねば、良い仕事をしたとは言えない。

良い仕事をしたなという感想があるのは、大人の発達障害のご相談。大概、活元運動をご案内するのだが、効果が出やすい。自分で体操をして良くなるのだから、ご本人の自信にもなるだろう。

独特の固着性と緊張症状があるけれど、パソコンに喩えると、メモリー不足から起こるフリーズに似ている。タスクマネージャを立ち上げて、プログラムを切る作業が必要になるのだが、活元運動がその役を果たす。

パソコンの喩えにこだわると、発達障害はCPUに問題がある訳ではないなと感じる。むしろ、メモリー。

そういえば、話は脱線するけれど、大学や医師の先生には、体格の良い方が多い。大量の文献を読み込むには体力が必要だから、ハードディスク容量が大きい人が向いていると言えるのかもしれない。

さて、大人の発達障害のご相談はそんな感じなのだが、難しいのはお子さんについてのご相談。最近、発達障害が話題になりやすいものだから、ご相談も増えた。

しかし、自分も多動症だったので分かるのだが、気にするのは学校と親であって、子ども自身はそんなことを問題にしない。そうなると、体操を教えても、モチベーションの点から厳しい。まあ、まず続かないのだ。

神経的な緊張の強いお子さんが多いので、親御さんが頭皮の手当をしてあげるのもオススメなのだが、やはり本人のモチベーションが一番大事。だから、勝負時は高校生くらいかもしれない。そこで、本人がどう感じるかだろう。中学生だと、まだ幼い気がする。

バーフバリ

しばらく前に、インド映画の『バーフバリ』を見た。象を世界一上手く乗りこなす映画と聞いて、興味を持った。

キネカ大森でリバイバイル上映をやっていたので、丁度良かった。ここは初めて出掛けたが、従業員が妙に美男美女揃いだ。劇団員のバイト先にでもなっているのだろうか。館内注意放送も自主制作したものだったりするので、そんなことを考えた。

インド映画はやはり音楽がおもしろい。話の筋は典型的な貴種流離譚物で、アクションシーンは三國無双。モラルの在り方が異なるので、ちょっと不思議。標準的な日本人が見ると、主人公がマザコンに見えるかもしれない。この辺りはカルチャーギャップだが、かえっておもしろい。例えば、忠臣蔵を外国人が見たら、赤穂浪士の行動原理はかなりエキセントリックに映るだろう。

そういえば、外国の方にお越し頂くことがある。最初は東洋の神秘という感覚なのだろう。きっと。日本人がフィリピンで心霊治療を受けるのと大差ない。

当然、初対面の時はおっかなびっくりで、不信感を丸出しにされていたりもする。ただ、外国の方は切り替えがシンプルで、効果を認めたら、途端に素直。お酒を抜くと良くなりますなどと伝えたら、ちゃんとやってくださる。

その点、日本人にはかえって難しいことも多い。初対面から丁寧なのだが、はい、分かりましたと言って、決してやらない。2、3日でも試してくれたら良いのにね。

眼を休めたら良いですよと繰り返しお伝えしていた方がいて、脳梗塞をされた方だから、こちらもかなり真剣に繰り返しお伝えしたのだが、暖簾に腕押し。ところが、白内障だと診断された途端に、眼を休めなきゃとおっしゃるので腰砕けたことがある。

権威主義というのでもないのだろうけれど、なんだかなあという気はする。むしろ、お金を払って頂いて、アドバイスをお買い上げになられているのだから、ご利用頂かないと勿体ないですよという気持ちがある。

2018年12月 8日 (土)

職業様々

先日、初回の方、受付表の字が綺麗で、症状を説明するイラスト付きだったものだから、文筆業の方ですかとお尋ねしたら、広告代理店の方だった。

色んなご職業の方とお会いするので、なんとなく区別をつける為のポイントがある。

サラリーマンかそうでないかのポイントは胸にある。仰向けになると、自然、胸式呼吸になるのだが、会社勤めの方の多くは仰向けになっても、呼吸に伴う胸郭の動きが乏しい。それだけ胸が力んでいるのだ。横隔膜が強張っている。

胸がズキリと痛むという慣用句があるけれど、感情的な抑制は胸で行う。グッと呼吸を詰めて堪えるのだ。会社勤めではまずそれを求められるのだろう。日本人の癌の第一位は肺癌な訳だが、喫煙率の低下にも関わらず、依然として不動の一位である。肺癌が多い遠因の仮説として挙げたい。

また、社長さん、自営業者の方の特徴として、布団に横たわっても、拳を握ったままだということがある。体の緊張の強さには凄まじいものがある。

そういえば、様々な職業の中で身体的にハードなのは何だろうかと考えると、美容師と歯科医が思い浮かぶ。負担の掛かり方が似ているのだ。細かい作業をするので、眼と首の負担が大きく、利き腕の肘を傷めている。腰は腰椎2番に硬結がよく見つかる。

次に思いついたのは、自転車の配送の仕事。骨盤と腰椎の負担が大きい。足腰の筋肉が発達して、体が自転車の一部みたいになっている。調整では骨盤を開いて、開いて、開く。

お医者さんは軒並みお元気ね。もっとお元気なのは看護士だが、女医さんにそんな話をしていたら、あら、あの人達は人間関係が大変なのよというコメントがあった。想像は容易いが、詳細を知りたい訳ではない。

年末年始の営業について

年末年始の休業は12月30日(日)~1月2日(水)までです。
12月29日(土)、1月3日(木)は通常通りに営業しております。

2018年12月 7日 (金)

眉間の縦皺

先日、プロレス好きの友人が施術を受けに来てくれた。

眉間の縦皺を取ってほしいという依頼だったので、顔の造作を観察すると、眉間に力が集まって高くなり過ぎている。

また、頬骨が張り付いて埋まっているみたいになっていたので、そこに注目して調整をした。大層、痛いらしくて、床を叩いてタップをするのだが、プロレスではないので止める道理もない。

しかし、痛い損ではなくて、頬骨を調整したことによって顔のバランスが取れた。眉間の隆起は大分減って、縦皺もまた薄くなった。

彼と帰り道を一緒に歩いて、以前、施術所があった土地の前で立ち止まった。2年ほど前までは築50年のオンボロアパートが建っていて、その一室を施術所にしていた。そういえば、朝、玄関前を掃除していたら、ご婦人が近づいて来て、30年ほど前にそこの部屋に住んでいたと話しかけて来たことを思い出す。

ところで、自由が丘の三大地主として、クリヤマさん、シラドさん、オカダさんが有名だ。この土地はオカダさんの土地で、大家が借地権を持っていた。それが50年で切れたので、解体することになったという経緯がある。今は大きなテナントビルが建設中で、完成も間近だ。

場所を気に入っていたので、マンションが建ったら、戻れるものなら戻りたいと思っていたのだが、これは無理だな。おそらくこの辺りの相場的に、5、60万の店舗用物件としての家賃になるだろう。残念だ。

今回、丁度、施術所のお手洗いのあった位置が、テナントビルとしての客用トイレになっていることに気がついてしまった。なんとなく気に食わない。友人が、浜田整体発祥の地と書いておけばと言うので、ますます無念だ。お店が出来たら、昔、ここに入居していたと、店員に話しかける様な妙な客になってしまうのだろうか。

2018年11月30日 (金)

伊豆

月火とまた伊豆へ。都内も温かいが、尚、温かい。

夜は地元の居酒屋へ。クサヤを食べたが、旨みの塊という感じ。日本酒のツマミにそのまま頂いた。お茶漬けにする方が好みなのだが、それを言うのも野暮天の極みという雰囲気。それで、黒龍を頼んだ。そういえば、黒龍は有名だが、白龍というのがあったので、前回はそれを頼んだ。でも、黒龍の方が旨いな。

今回も東急ホテルに泊まった。朝食のビュッフェが名物なのだが、確かに評判になるだけのことはある。レストランで上品な母娘を見掛けた。背筋が綺麗に伸びているので目を惹いたのだが、30分ほど経つと背中が丸くなっていた。沢山食べると、お腹が張って背が丸くなる。自分もそうで、食べ過ぎた。

そのまま金谷旅館の千人風呂へ。プールくらいのサイズの総檜風呂だ。地元の人に話を聞くと、昔はここで水泳の授業をしたらしい。東京は黒湯が中心だが、あれは塩気が強くて、酒を抜くには良いが、疲れを取る湯質ではないなと感じる。その点、箱根は良いし、伊豆のお湯も同系統に感じられる。都内では志らくの湯がそうなので、重宝している。

今回は電車で移動したのだが、帰りの駅で、下校する高校生の集団に遭遇した。自分は石川と東京の暮らししか知らないが、伊豆で暮らすのはどの様なリアリティだろうか。食べ物は旨く、古い街で良いところだが、独特の閉塞感がある。進学では東京へ出て、そのまま戻らない人も多いのだろうか。地元に仕事がない、というのは深刻。石川の場合、県外からの出戻り組は役所と銀行に就職する人ばかりなり。鮭の如く、不思議と戻る人は多い。

帰りに、旅の道連れから、整体を勉強して仕事にしたいという趣旨の話を伺う。ある程度の大きさの会社を経営していた方なので、貴方の様な方にとっては、職人は成るものではなくて、雇うものでしょうとコメント。隣の芝は青く見えるもので、自分などには逆立ちしてもそんなことは出来っこない。能力と志向の一致を幸福と呼ぶ様な気もするね。しかし、同業者とは、人材確保が課題としてしばしば話題になる。業種的に、資本の要らない仕事だから、自信のある人は独立してしまう。帯に短し襷に長し、という結果になりやすいのだ。

2018年11月24日 (土)

仕事上の諸々

修業時代、高名な整体師の施術を受けていていた方から、施術が合わなかったねと言われたという話を聞いたことがある。その時はただボンヤリと聞いたのだが、仕事にする様になってから、凄い台詞だということが分かった。なかなかそんな事は言えないのだ。

仕事上、決めているルールとして、症状のご相談を受けて、3回続けてやっても目立った変化のない場合は、こちらからはもうお薦めしないということがある。力不足ですみませんでしたということだ。

同時に、改善に年数が必要なご相談があるのも確かだ。例えば、交通事故の後遺症で苦しんでいた方の様なケース。毎週、通われて、薄皮を剥ぐ様にして少しづつ体が変わり、5年くらいでほぼ良くなった。時間を掛けて良くなるものかどうか、その判断も重要でまた難しい。

最近は自分の手には負えないご相談については、なるべく早めに判断してお伝えする様に気を付けている。代表的なのは、職場や家庭の事情によるストレス性の症状。そういえば、坐骨神経痛にお悩みの方から、原因が分かりました、夫原病でしたと伺って、離婚するなり良くなったのはお見事だったなあ。けれど、転職したらとか離婚したらとか、傍目には明らかだったとしても、簡単には言えないじゃない。僕と相手との関係性にもよるけれど。

逆に、食べ物などのコントロールしやすいものについては、積極的にお薦めさせて頂く。食養生がビックリするくらいに効果的なのは、アトピーのご相談。

断然、断食がお薦めだ。それも、何日も抜く様な激しいものではなくて、毎週、一日だけの断食を数ヶ月続ける、継続的な断食がお薦め。アトピーでお悩みの方には下痢をしない体質の方が多いのだが、これを行うと下痢をしてお肌も綺麗になる方が多い。その上で施術を行ったら、効果も出る。手技療法者としては悔しいのだが、施術だけでは手も足も出なかった。

やり方は24時間、固形物を取らない。水は沢山飲む。夜に始めると、翌日の夜食は食べられるので楽だ。どうしても食べたい場合は、コンビニの一袋298円サイズのナッツ類を上限として可とするのだが、それも食べない方が良い。また、注意として、断食だと復食が細かく言われる場合があるのだが、それは長期の断食には必要かもしれないけれど、1日くらいの断食には考える必要はない。好きなものを食べてください。断食明けの最初の食事の後に水下痢をしました、というご報告を頂く機会が多い。

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マークシート式の性格診断テストなのだが、これが結構、おもしろい。

自分のエニアグラム

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基本的なエニアグラムに加えて、タケノコ剥ぎ的に追加料金を払うと、より詳細な分析結果が分かる。よく出来た仕組みで、まんまと払ってしまった。

追加料金を支払って受けるアドバイスによると、性格的な特徴として顕著なのは「10万人中11位くらいの日本超トップクラスの共感能力の低さ」だそうです。高さではなくて、低さかよという。周囲の人からは、周りに全く流されない人に見えるでしょうが、人の気持ちが分からないので、気を付けましょう、という内容が続いた。

恋愛面でのアドバイスでは、黙っているとミステリアスに見えるので、不用意に喋らない方が良いですという内容で、笑ってしまった。実際、よく言われるのだ。ゲンズブールだったか、誤解によって付き合い、理解によって離れるとはよく言ったものですな。

どうして会ったこともないのに、普段から人に言われることが分かるのだろうか。AIによって、仕事がどんどん減っていくと言われているのだが、この手のジャンルにおいてもそうかもしれない。普段、施術をしていても、体癖を教えてくださいみたいなリクエストを受ける機会もあるのだが、こんなに気の利いたことはとてもじゃないが言えませんよ。

2018年11月23日 (金)

石田煙管

施術所のカーテンをニトリで新調した。窓が大きいので、丈足らず。20cmほど空いていて、方々から、それが気になると指摘されていた。

大概、身の回りのものには無頓着だ。そういえば、施術所の表札も適当にネットで注文したものだったのだが、ある日、玄関前からゴソゴソと音がする。ほどなくしてドアが開き、アレ、ダサいから、変えておいたわよとの一言。ウチに通われているデザイナーの方だった。

しかし、禁断の扉を開けてしまったかもしれない。ネットで見掛けて、衝動買いをしてしまった。石田茂さんの八久保・純銀竹節形延べ煙管。ジュエリーデザイナーが純銀の玉から鍛造してつくった品。美しい。一昨日に届いて、布で不必要なくらいに磨いている。

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元来、物欲には乏しく、例えば、スニーカーなどを集める人の気持ちがさっぱり分からなかったのだが、うっかりするとコレクションを始めてしまいそうだ。コレとかアレとか欲しい。

ヤフオクを見ると、明治時代のものが捨て値みたいな価格で売られている。喫煙は廃棄されつつある文化なので、逆にありがたい。良いものが、安く買える訳だ。これは買い集めるチャンス。その財源をどうしようかというのが悩み。

整体も自分にとってはそうした類のもの。他人にさせておくのは勿体ない。

2018年11月16日 (金)

風邪

久しぶりに風邪を引いて発熱。一晩寝たら、大分良くなった。体操三昧の若い頃は、半日で経過していたので、体が鈍くなったものだ。いちいちマッチョになることもないだろうとも思うが。

ウィルスを否定出来るはずもないのだが、臓器の疲れが溜まると風邪を引く。むしろ、ウィルスなどそこいら中にあるので、疲れているとそれがトリガーになるというか。外部環境よりも内部環境を極大解釈して、対処も行う。

今回は胃の風邪だ。食欲がなくなり、発熱、熱が下がると鼻声になり、鼻水と下痢が出て、ほぼ抜けた。胃を休めた方が良いので、食事は抜いた。胃経の三里が張るので、せっせと手入れをして、胃を押さえた。まだ食べない方が良いな。

しかし、大昔は産褥死が多かった訳だが、それはシーツやら何やらを消毒したら、劇的に改善したという当たり前の歴史がある。あまり内部環境云々の話を振り回したら誤解の元だなあという気もするのだが、自分のリアリティなのも間違いはない。各論賛成、総論反対というもので。

風邪の前後、最中には、胸椎5番が飛び出る。整体では発汗中枢の場所としているのだが、大酒飲みの胸椎5番はいつも飛び出ている。カイロプラクティックでは5番を肝臓と説くが、一考の必要がありそうだ。

2018年11月 8日 (木)

食べ疲れ

いつもの様に昼ご飯を食べに角金へ向かっていたら、通りの向こうから、近所で不動産を経営しているTさん(50代)が携帯電話を片手に歩いて来るのを見掛けた。

ゴツい体をアロハシャツに包み、頭はリーゼント風味の角刈り、西郷隆盛みたいな大きな目をしていて、一見すると筋モノである。会釈をして通り過ぎようとしたら、空いてる方の手で掌を握って来て、耳元で逃がさないよと囁くのであった。しばしば物件の案内を頂くのだ。

先々週、マリクレール歯科で小火が出て、消防車が駆けつける騒ぎとなった狭い通りなのだが、今日は中年男性2人が手を繋ぐ非常事態となった。電話を終えたTさんとしばらく立ち話をしたのだが、お腹がいっぱいになってしまって、そのままお昼は抜いて、モリバコーヒーでお茶することにした。

しかし、Tさんとの付き合いで色々と学んだ様な気がする。ウチに来ている右翼のオジサンが政治の話をしようとするので、それには一切応えないで、背中を抱いて会いたかったですよと済ませる様な高度なテクニックはTさんから学んだ様な気がする。

そういえば、昨日、いらした方が、お弟子さんの芳田先生のところに行きましたとおっしゃるので、どうでした?とお尋ねしたら、書生さんの様な佇まいですねとお答えになられた。アレ?開業した頃は自分が書生さんみたいですねとよく言われて、内心では気に入っていたのだ。それで、私もよく言われたものですよとお返事をしたら、先生はゴツいので別のジャンルですと言われてしまったのであった。自己イメージがおかしいらしい。

人は結構、若い頃の記憶で行動するので、現実にそぐわない場合がある。例えば、食事。ビュッフェなどに行くと、もう若い頃の三分の一くらいしか食べられないことが分かる。しばしば施術を受けにいらっしゃる方に、食べ物の量が負担になっていますとご案内をさせて頂くのだが、案外に肩凝り等の原因になるのだ。

そうしたら、昔と食べる量は変わりませんというお返事を頂く機会が多い。もうご自分で答えをお出しになられているではないですかという話。ちなみに、食べ物の量が負担になっていると、胸椎6番から10番辺りまで、肩甲骨の間くらいの脊椎の動きがなくなる。いずれの脊椎も消化器の働きをコントロールしている。

2018年11月 1日 (木)

脊椎

背骨は24個の脊椎が鎖の様に連なって構成されている。その内訳は頸椎が7、胸椎が12、腰椎が5。頸椎には神経叢が8つあり、頸椎が8つある人を見たことがある。

指で触れて、その善し悪しを見る。熟練すると時にレントゲンに優る。脊椎からは自律神経が分布し、手足や内臓の働きをコントロールしている。脊椎上の棘突起はその状態を伝える。

軽く押して鋭く痛むのを過敏痛、圧して鈍く痛むのを圧痛と呼ぶ。圧痛、過敏痛よりも尚、悪し。脊椎に限らず、感覚の鋭敏なるを以って善しとする。肩こりを感じないまま頭痛に悩むよりも、肩こりを正常に感じる体の方が善し。

俗に背骨の歪みと言うが、歯並びみたいなものである。ただ、歯列よりも、その調整は容易。背骨や骨格を手を用いて調整する技術を手技と呼ぶ。

脊椎を調整する手技、数多。その第一は整圧。物理的な力よりも、呼吸に伴う人体の反射作用を利用する。吐くと弛み、吸うと緊まる。それを制する技術を磨く。指の力を用いず、全身の活用を学ぶ。

脊椎を整えると、内臓諸機能、手足の運動機能は自ずから最適化される。その反応は速やかであり、発熱や腰痛が急速に鎮まることもある。また、この逆に、脊椎と繋がっている手足、内臓を調整すると、脊椎もまた調整される因果、現代医学の水準を越える知見に相違ない。

よく整えられた背骨は、脊椎の一つ一つに粒だった弾力があり、その姿は真珠が並んでいる様である。

2018年10月31日 (水)

目の疲れと首都圏人の神経疲労

身も蓋もない話だが、整体を仕事にすると、あまり長生きをしない男性が多い。

男性というのがポイントで、女性を見ているとそうでもない。平均寿命自体もさることながら、手法の性差によるものが大きい様に見受けられる。事実として、男性は手技に走る人が多いし、女性は触手療法に走りやすい。

触手療法とは何ぞや?という話なのだが、氣の力でハーッみたいなやつだ。手技はツボを押さえたり、骨格を矯正したりといった一連のテクニック。

手技にはある種アスリート的な体力が要求されるので、60代の半ばくらいでバテる。また、そこまで仕事が続いている人は、抱えるクライアントの数が多いので、これまた体力を要求される訳だ。

じゃあ、触手療法で良いのではないか?とも思うのだが、どうなんだろうね。本当にどうなんだろうか。レイキや愉氣などの古典的な手当療法を仕事にして、それだけでやっている人は、その普及の割に少ない。どこか間に合わないものがあるのではないか。

イメージのリソースが乏しいから、仕事にする際に苦労している様にも見えるのだが、効果という点から関心がある。そこまで効かせられる様になるには、結構な修行が要るしね。どちらの歩留まりが良いのかというと、それは手技だろう。

お前はどうやっているんだ?という話なのだが、案外に一定しない。相手次第だな。敏感なタイプは軽く触れるくらいの触手療法で間に合うし、体が鈍っている場合はアジャスト的な手法を使わないと無理。

そして、首都圏の人は神経過敏なので、頭の調整が必須。触手療法以外では対処がない。たまに地方へ出掛けて施術をすると、自分はこんなに上手だったのかと感心するものね。古典的な施術をしたら、それがものすごく効く。5分あれば間に合うくらい。

ところが、首都圏で同じことをやっても、ちっとも効かない。神経が過度に緊張しているので、然るべき神経反射が起こらない。その辺りの違いには大概に慣れたけれど、施術時間が掛かり過ぎるので、それは課題だ。特にスマフォが普及してからはそうで、ちょっと勘弁してほしいレベルになっている。目を休めてください、これに尽きる。

しかし、スマフォは全国的に普及しているので、スマフォよりも生活の差だろうかとか、いや、電車に乗っているから、使用時間自体が長いのだとか、色んな考察も可能だな。どちらにせよ、結論は一緒で、目を休めてくださいというものになるが。

例えば、ネットサーフィンをiPhoneからiPadにするだけで、かなり目の疲れはマシになるはずだ。ついでに、画面の輝度が高過ぎると目の負担になるので、それは抑えるのがオススメ。バッテリーの消費もかなり改善する。

2018年10月28日 (日)

ドクター中松的な何か

某大学の先生のラジオを聴いていたら、STAP細胞絡みで、科学の研究は失敗が前提で、100あるうちに上手くいくのは4、5個。全てにリターンを求める風潮があるから、科学者の側はプレッシャーであの様なねつ造を行うのだという趣旨の話をしていた。

全く同感なのだけど、科学は一人のマッドサイエンティストによってイノベーションが起こるのだというまとめ方がされていて、それについては疑問だった。ニコラ・ステラとか、19世紀型の科学者に対して抱くロマンだという気がする。現代では怪しい実験室で孤独に実験するなんて、最早、バック・トゥ・ザ・フューチャー的なギャグではあるまいか。また、これだから文系はとか言われてしまいそうな。

前提として、研究に金が掛かり過ぎる。先日、大学の予算削減で検査器具もまともに揃えられないから、予算の潤沢な中国に人材が流出しているというテレビ番組を見たところなのだ。産業と結びつかないと、研究もままならないのではあるまいか。ホリエモンは偉いよね。民間でロケット研究なんかやっているんだから。

その点、整体が素晴らしいのは、個人の力で大業成すロマンがかろうじて残っているところ。多少の資料があれば良くて、実験器具など必要としないのだ。それで、日夜、孤独に実験を繰り返しているのであった。最近は眉毛の薄毛のご相談が続いたので、研究している。結構、評判は良いぞ。そして、薄毛の方はもっと良い。ただ、完全に禿げると、そりゃあ、無理だ。魔法ではなくて、現実に使うことを考えている。

ああ、でも、整体も集団研究で生まれたんだよなあということにも思い至る。マンパワーには太刀打ち出来っこないのも確かなことだ。だから、本当は何人かプロを集めて交流会をやりたい。こちらも教えるから、そちらも教えてねというバーターの関係が良いな。金銭の受け渡しはなしの結社的な感じで。

2018年10月27日 (土)

稽古

2週間ほど前に、突きのコツを掴んだつもりになった。空手の稽古に出掛けて、先生の目の端でやってみてコメントを期待した。正面からどうですか?とお尋ねするのは、少し恥ずかしい。

良くなっているじゃないですかと声を掛けて頂いたので、この路線でしばらく稽古を続けてみよう。一人稽古が中心で、集まりに参加するのはその是非の確認の為だ。

引手を取るタイミングを誤解していた。左右の手をシンメトリーに動かすのだと思い込んでいたのだが、そうではなかった。インパクトの瞬間に引手を取ると、極まる。腰の締まる感覚も出て来た。どうやら骨盤の回転を戻すタイミングがチグハグだったらしい。

木刀もそうかなと試してみたら、同じだ。左の手の内が不味かった。柄頭を引くタイミングが早過ぎて、力みに繋がっていた。蹴りもそうだろうかと試してみたら、これも同じ。インパクトに合わせて、軸足の膝をコントロールしたら、速くなった。

膝を抜くことの重要性がよく説かれるのだが、長い間、これもサッパリ分からなかった。前足が着地した瞬間に抜くのね。すると、重心の移動に合わせて、後ろ足が付いて来る。地面を蹴るなと言われても、出来なくて途方に暮れていたのだが、目途がついたかもしれない。

重心を落とすことはやっていたが、重心を落とす緩急が足りなかった。落としっぱなしだと、技術にならない。充実した2週間だった。メリハリのない動きにさようなら。

2018年10月26日 (金)

ポエム

学生の頃、気に入った本を図書館でやっているみたいにラミネート加工する習慣があった。

今回、20年ぶりくらいにラミネートをAmazonで注文した。届いた商品を見て、驚いた。検索して出て来た商品を何気なく選んだのだが、20年前に使っていた商品だった。

それで、ああ、人生は自分で選んでいるのだなあと一人感慨にふけった。いや、あんまり針小棒大に過ぎるでしょうという話ではあるのだが、誰かに指示された訳でもないのに、同じ選択をしている辺りにそう感じたのだ。

運命論者曰く、全てに意味はあるのよ、と。ただ、それは好みが要因ではないだろうか。例えば、似た様な人を好きになり、似た様な人に好かれるので、似た様な結果になりやすい。

その点、好き嫌いを変えるのが、運命の変え方ということになるのだろうか。それは難しいな。

2018年10月25日 (木)

カラ咳2

未だにカラ咳のご相談が多い。そろそろ一月くらいの間は続いているのではないか。

途中で足の痺れのご相談も増えたけれど、どちらも胃の疲れが原因。胃の関係を調整すると、収まりやすい。

食欲の秋というけれど、要するに胃酸過多になりやすいのだ。整体では夏から秋になり、発汗が減ると、それが胃酸に回ると考える。また、背景には、人間も哺乳類なので、越冬に備えて体に脂を溜めようとするのかもしれない。

このカラ咳、お子さんは繰り返しやすいので、注意が要る。咳と同時に、体が火照って感じられるのも特徴。お腹などに触れると熱いのに、体温を測っても熱はないので親御さんは戸惑われる様だ。

こうした時に、どこを押さえたら良いのですか?という趣旨のご質問をしばしば頂くのだが、手技は訓練しないと難しい。

お薦めは葛湯。胃を温める様なつもりで葛湯を与えると良い。大人も葛湯が良い。中からお腹を温めると、カラ咳も落ち着くはず。後は、脂物、辛過ぎる食べ物は避けておくのが無難。

2018年10月13日 (土)

『息覚 呼吸から≪我が唯一の望み≫へ』小椋孝子・浜田貫太郎/著  幻冬舎ルネッサンス/刊

2年ほど前、栗本慎一郎さんの本を読んだら、何千~何万年か前に人類はシベリアに一斉集結しているという趣旨の記述があり、興味深かった。誰かに話を聞いてみたかったのだが、都合良く、言語学者の先生がいらしていた。丁度、ご予約が昼時だったので、施術後にそのまま食事にお誘いして、角金で話を伺った。

言語は民族と共に移動するので、遺伝子の移動を追うのが言語学の重要なアプローチなのだ。そうしたら、確かに、ある時期の南シベリアに遺伝子的な偏在が顕著に見られるのだそうな。普通に考えたら、当時のユーラシア大陸には、そこにしか住めない様な環境条件があったのかもしれない。全くの専門外なのだが、バベルの塔崩壊以前の世界にロマンを感じた。

話は脱線して、そこには神以前のコンセンプトがあったとおっしゃるので、それはアニミズムと何が違うのか?といった様なことを話していたのは覚えているのだが、何かの話の流れで、呼吸は感覚器官だという話をしたらしい。らしいというのは、実はあまり覚えていないのだが、後で言われた。

それが彼女のツボにはまったらしいのだ。というのは、日本の言語学はソシュール由来のアプローチ法が主流なのだが、海外では脳科学などを援用したアプローチ法が取り入られていて、海外での研究経験の長い小椋先生にはフラストレーションだったのだ。そこに何のイタズラなのか、呼吸が感覚器官だという話が、言語学的なインスピレーションとなった。何だか訳の分からない話だが、書いている本人にもよく分かっていないのでしょうがない。

それを論文にしたいとおっしゃるので、お好きにしたら良いですよとお応えしたのだが、これまた律儀な話で、着想は先生だから、名前をクレジットしたいというお話を頂いた。いや、そもそもがフレーズだけだし、言語学の論文にクレジットがあっても、私の仕事の足しにはならないからと再び固辞させて頂いたのだが、そうしたら、本にしましょうという話になった。じゃあ、原案とか監修で良いですとお伝えもしたのだが、共著になった。小椋先生の学者としての仁義の切り方、見事である。

10年後には誰かが書いているかもしれないけれど、今、出せば一番です、という台詞が印象的。それは楽しいかもしれない。

呼吸が感覚器官だというロジックの最初の部分を自分が書いて、そこから小椋先生が論理展開した本が出来た。まったくもってキメラの様な本だ。自分の作業はもう随分前に終わっていて、編集会議にも一度出ただけ。後の作業も費用も小椋先生にお任せ丸投げ。おんぶで抱っこの本である。だから、あまり実感がない。10歳くらいの男の子がいきなり訪ねて来て、お父さんと呼ばれた様な感じ。命名も小椋先生に依る。

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そういえば、小椋先生との出会いは、武井先生の企画されたインド旅行だ。それをきかっけにして施術にお越し頂く様になったのだが、実はそれも謎。良いところを見せた記憶が1つもない。暇さえあればタバコをスパスパ吸い、退屈したら空手の練習をし出し、旅の参加者同士で部屋に集まってトランプをした際には、ラム酒を一気に煽って、それを先生のベッドにこぼしている。人生は分からない。

2018年10月11日 (木)

『安心』11月号

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マキノ出版様刊行『安心』11月号に浮腫みについての記事を書かせて頂きました。体験者の方、編集部の方にはお世話になりました。

2018年10月10日 (水)

ヨーガ

先日、久しぶりに武井先生にお会いした。ヨーガとインド占星術がご専門だ。気が付いてみたら、10年ほどのお付き合いになっている。まあ、お目にかかる機会もそうはなく、今回もインド旅行以来だから数年ぶりになる。

10年ほど前、毎週の様にお会いしていた時期がある。整体の教室を毎週水曜日にやっていて、そちらに遠路はるばるお越し頂いていた。当時はヒッピーの巣窟の如しで、変わった方ばかりが来ていておもしろかった。当然、収集などつかない訳だが、そんな中でなにくれとなく気を遣って頂いたものだ。

会の後には参加者の方と食事に出掛けるのが常だったが、自分にしてみたら、本で読んでいた精神世界業界の著名人達の話題を知人のエピソードとしてお話になられるので、実に興味深かった。時は流れて、今ではすっかり売れっ子の占い師の先生である。

そういえば、一度だけヨーガを教えて頂いた。その時は確か、バンダといって体を締めるテクニックの練習だったけれど、肛門は締めてもお尻の筋肉は不用意に使ってはならないといった指示があり(記憶違いかもしれない)、こんなに繊細なコントロールが要求されるのかと驚いた記憶がある。スポーツクラブ的なヨガに飽き足らない方はお訪ねになられたら、きっとおもしろいだろう。

2018年10月 5日 (金)

『フリーランス、40歳の壁――自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?』竹熊健太郎/著 ダイヤモンド社/刊

足立のスタミナ苑へ出掛けた。駅から少々離れたところにあり、車での移動が望ましい。学生時代の友人に送ってもらった。

車中、彼から転職を考えているという話を聞いた。自衛隊を経て、企業の会計という変わった経歴を持っている。最近、意に添わない異動があり、やるせないらしい。実社会に揉まれたこともない気楽なフリーランスには分からないだろうと八つ当たりをして来る。

お前にフリーランスが出来るのか?何を売るんだ?と言い返したら、俺は優秀だとのコメント。自衛隊時代も・・・とコントが続いた。その自信の根拠は謎である。

ちなみに、奴の自己イメージはドナルド・サザーランドらしいのだが、仲間内での仇名は田沢である。褒め言葉だ。肉を焼いたら煙が彼の方へ行くので、煙にも優秀な方が分かるんですなあと付け加えておいた。いやまあ、わざわざ家まで送迎してくれるナイスガイではある。

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さて、『フリーランス、40歳の壁――自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?』を読んだ。タイトルにドキリとして買ったのだが、フリーランスには発達障害が多く、会社勤めが出来なくてそうなっている人も多いという記述があり、やり取りを思い出して苦笑した。

確かにそうかもしれない。25歳の時に部品メーカーに就職している。整体だけをやっていてもモノにならない予感があった。足りない部分が足を引っ張るからだ。そこで、一番向かないことをやろうと営業職を選んだのだが、案の定、半年ほどで辞めている。給料を貰いながら行儀見習いをさせて頂いた様なもので、会社には申し訳ないことをした。

しかし、それも向き不向きというものだ。結果的に、フリーランスは性に合っていた。自営業は始めるのは簡単だが、続けるのは難しい。成功の甘さも失敗の苦さも一人占め、そこが良いのだけど。たまに、開業のご相談を受ける機会もあるのだが、整体以前にまずは会社勤めが合うのか、自営業が合うのかを自己分析するべきだろう。

タイトルについては、これは出版業界の話題だが、仕事の発注主が年下になると仕事が減るという身も蓋もない内容だった。カメラや編集、制作の仕事には雑用に近いものもあり、年上には気軽に頼みにくいとのこと。この点については、手技業界は逆。どういった年齢層を相手にするのかにもよるけれど、クライアントの立場からすると、自分の子どもくらいの年代の相手を頼るのは難しい。

自分の場合、早いうちに開業したので、それ故に苦労した反面、周囲の若さへの期待もあったのだろうなあと思い返すことも多い。ただ、年齢に応じて、期待されるものも変わって来る。若い頃の仕事のスタイルが、年を経ても通用すると考えるのは錯覚だろう。

2018年9月27日 (木)

脊椎行氣法

人工心臓ってあるけれど、人工腎臓はまだない。透析には大きな設備がいる。また、肝臓については透析的な設備すらない。

この辺りに、臓器の複雑さの度合が如実に現れているのではないだろうか。

心はポンプなので、腎を補すれば負担が減って楽になる。腎自体も意外と反応の良い部位だ。そして、肝は丈夫なのだが、一旦、本格的に壊れると大変。肝炎などをされた方を見ていると、回復には数年掛かる様に見える。通っていても、自然治癒との差が分からないよという。

ところで、東洋医学的なセンスでは、血行を司る腎を生命力の根本と見る。弱ると、外見にも出やすい。髪や爪のコンディションは端的。あとは顎に肉がつきやすいのも腎の弱りだ。

昨夜、出張の帰りに脊椎行氣をやっていた。1時間ほど続けたら、大分、腎が引き締まった。若い頃は元気が余っていたので効果があまり分からなかったのだが、鏡を見たら頬が削げていたので、なるほど納得した。

から咳

先週くらいから、から咳のご相談が多い。

お体を拝見すると、ほとんどは胃のお疲れが原因だ。季節的なものに見える。

秋口に涼しくなると汗をかかなくなるけれど、整体ではそれが胃に回ると考える。食欲の秋というけれど、胃酸過多として否定的な見方をするのだ。夏の発汗が不十分だと、またそうなりやすい。

胃がお疲れの場合、足の三里を調整すると楽になる。珍しく脚湯でもお薦めしてみようか。

三里は膝の下なので、そこまでの深さにお湯を溜めて脚湯をする。温くなったら、差し湯をする。お腹の辺りが温かくなるまで続ける。部分浴といって、全身浸かるのとはまた違った体への作用がある。

また、胃の調子が優れない場合、粉ものは避けるのが無難。典型的なのはインド料理のナンで、胃の水分を吸って食後に膨満感が起こりやすい。すると、胃の疲れが原因のから咳などが起こるきっかけになりやすい。

白湯などを熱いまま啜って胃を温めつつ、食事も揚げ物などの重たいものは避けておくのが良い。

2018年9月26日 (水)

健康法

久しぶりに本屋で健康本を眺めた。どこそこを揉むと全て良くなるといった風なタイトルがやたらに多い。言い切りの大喜利みたいだ。

ネタ切れに悩む出版社の事情であるのも間違いなかろうが、みんな頭を使うのが面倒くさくなっているのだろうか。いまいち需要が分からない。買う方も本気で良くなることは期待していないでしょう。

自分も負けてられないので、考えてみた。歩く時に音を立てるなというのはどうだろうか。

施術所は2階にあるのだが、足音がよく響く。腰の悪い人はドタバタした重い音を立てるし、頭から前のめりに歩く人はスタッカートが先の方にある様な感じ。結構、体調が音に出るのだ。

登り階段で足音を抑える為には足裏の使い方が重要になるし、下りでは膝の繊細なコントロールが必要になる。足音を気にして歩いていると、それだけで歩き方は変わる。

全ては良くなりそうにもないけれど、腰痛と肩凝りくらいは劇的に改善する様な気がする。歩く時に音を立てるな。

2018年9月23日 (日)

マトリョーシカ

WHOがアルコールで年間300万人以上の死者、各国に対応を警告との報告書

タバコの次は酒が標的らしい。小さな親切、大きなお世話と感じる。

イギリスのインド経営の尖兵は医者だったりした訳だが、健康産業は大義名分にもってこい。権力は善意の皮を被って、人様の生活に干渉して来る。カルトのやり口も一緒。貴方の為だと言って、縛る。

なんとなく、グローバリゼーションへ反抗的な態度を取ってしまうのだが、どうしてだろうね。もうほとんど生理的な嫌悪感になっている。

いや、iPhoneなんぞ使っているから、ただのファッションかもしれない。難しい時代で、反原発の記事を原発の電力を使って書くみたいな滑稽からは逃れられないのでありまして。

陰謀論者の自覚もないのだが、嗜みとして健康帝国ナチスを挙げておくか。

実際、健康産業従事者の端くれとして実感するのだが、下手をすると、妙な支配欲に捉われやすいのだ。あれしちゃダメ、これをしてくださいとか何とか言っているうちに、ダークサイドに堕ちる。

怖いのは、本心から親切で言っていたりするところ。悪意のあった方がまだ美しい。整体を仕事にする人は、他人に関心がないくらいで丁度良いよ。ほっといても人と関わるのだから。健康をモラルにするな。そんなの全く楽しくない。

自分の商品価値はカルトでないところだという確信犯がある。その方がキャラクターには合いそうなものだけど、そんなの一山幾らで、そこいら中に溢れていて珍しくもないというのが、これまた入れ子構造になっているとは言っていない。

2018年9月20日 (木)

欲望

人のお宅でアイスをご馳走になった。チョコレート、アップルシナモン・・と種類を言われたので、すぐにアップルシナモンを選んだ。

他にもあるけど聞かなくて良いのか?と尋ねられたのだが、それが食べたいのだ。

針小棒大に、決断とはそういうものではあるまいか。メニューを全て見るつもりでいると、何にも決められない。例えば、婚活とか。

現実はアイス屋さんのメニューの様にはいかない。女神に後ろ髪はなく、見送った皿とはそのままさようならの回転ずしみたいなもの。

婚活に限らず、データ主義が流行っているけれど、年収や学歴みたいなデータは足切には便利だけど、ものを決めるという事とは本質的に関係がない、様な気がする。

じゃあ、何で決めるのか?それを人に訊くくらいなら、止めておいたら良いんじゃないですかという。そもそも、欲しくもないのだから。

ところで、衒学的な話をする。整体では決断力とかけて、腰が弱くなると無くなると説く。その心は?

子育て講座

先日、乳児のお子さんをお持ちのお母さん方にお集まり頂いて、講座があった。

事前、トラブルへの対処法を知りたいというリクエストを受けていたのだが、あまり直球にはお応えしなかった。

むしろ、お腹の固さや便の色、足首の太さの左右差などの体調のチェックポイントをお伝えさせて頂いた。

後日、参加者の方から、トラブルへの対処法を知りたかったけれど、普段から赤ちゃんの体調を見ておくのが大切なのですねという趣旨のご感想を頂いた。

その通りなのだ。伝わって嬉しかった。トラブルがあって、それを急になんとかしようとしても、それは無理。習うよりも慣れろで、普段からやっていたら、落ち着いてみられるかもしれない。

今回はお腹のお手当をテーマにしたけれど、難しいことは考えないでまずはやってみるのがオススメ。美容上の効果もあるので、ご自分の体でやってみて頂きたい。吹き出物が改善して、お肌が綺麗になる。

しかし、僕が赤ちゃん向けの講座をやるとミスマッチだろうか?蛭子能収さんの子育て講座みたいな?いや、実際にはかなり親切ですよ。

過去・現在・未来

家を出て、給湯器のスイッチを消したかなと心配になって戻ってみたら、ちゃんと消えていた。それで、ああ、そうか神経症だと気がついた。

何の話かというと、鬱は未来に捉われる病気、統合失調は現在に捉われる病気と勝手に定義している。じゃあ、過去に捉われるのは何だろうかと疑問だったのだ。

根拠は予約の取り方だったりする。鬱の方は先に先に予約を取るし、遅刻はしないというか、決まりごとを破ることが出来ない。やり取りをしていても、何を食べたら良いですかといった様に、自身の未来の行動についてのご質問も多い。体操をご案内したら、何時、何回やれば良いですか?と細かくお尋ねになられるのもこのタイプ。タイミングと回数までご指定した方が親切というものだ。

一方、統合失調の方は今から行っていいですかという予約の取り方を必ずする。近所のセブンイレブンで予約を受けて、施術所に戻ってみたら玄関にいらっしゃったということもあるくらい。

その点、過去に捉われるのは神経症だ。玄関の鍵が閉まっているのか心配になって、何度もドアノブを引っ張り過ぎて壊してしまったなんて方も知っている。やり取りでは、何をしたらダメなのかを尋ねられる機会が多い。生活習慣上の制約をご案内すると、納得されやすい。

心配の方向性が過去、現在、未来のどちらに向かっているのかという話だった。タイプよりも個人差を常に優先する様に気をつけているのだが、理論というよりは経験であるのも確かだ。相手のリクエストに応えていると、自然とそこにやり取りが落ち着きやすい。

2018年9月10日 (月)

倉田真由美・斉藤孝『喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!』

少し前のベストセラーに、『喫茶店で2時間もたない男とはつきあうな!』がある。

良いタイトルだ。内容が想像しやすい。読んでから時間が経っているので、もう内容はうろ覚えだが。出版は倉田真由美さんがご結婚される前だろうか。

ところで、身体的な見地からはこうも言える。一緒にいて息の熱くならない男とはつきあうな。

先日、足裏マッサージの先生に連れられて、高校生の男の子二人がやって来た。整体のプライベートレッスンだった。

講座の内容は特に希望がない場合、相手に合わせる。年代的に健康問題に関心があるはずもない。例えば、腰痛の話に需要はない。そこで、上記の話をした。

実験もしてみた。最初に向かい合って息を吐く。その温度を掌で感じると冷たい。次に、手を繋いで室内を歩いて頂いた。再び向かい合って息を吐くと、今度は息が温かくなっている。

相性ばっちりですねと片付けたのだが、二人とも男の子だ。

息が合う、息が弾むという慣用句があるけれど、言葉以前の身体的な相性というものがあるという話だった。

2018年9月 4日 (火)

横山和正『沖縄空手の学び方』

『沖縄空手の学び方』を読んだ。アメリカで活躍している空手家の著作で、台湾への武術留学や沖縄での修行生活が紹介されている。

作中、本土と沖縄の稽古の仕方が異なるという記述が興味深かった。

型を打つにあたり、本土では最初に腰の使い方などのコンセプトを与えられるが、著者の沖縄の経験では、むしろ、速くとか強くとか、動きの具体的な質を問われる機会が多かったそうだ。

そうした稽古の繰り返しの中で、理論は内発的に表れるという趣旨の解説がされていた。中心軸や丹田といった様な体の感覚は確かにあるけれど、初心者にはあまり役には立たないとの指摘もあり、まったくその通りだなあと納得した。

最初から正解ありきで練習をすると、それ以外を取りこぼしやすい。出来ないことだらけなのだから、自分もそんな傲慢なことは止めて、基礎からやり直したい。

そういえば、整体の学習経験でも、本質主義的なアプローチは全て失敗している。知識という意味ではないが、最初は理論よりも、とにかく暗記だ。

ただし、人を動機付けるのは、そうしたロマンであったりもするので、その辺りの区別は必要かもしれない。教える側は人に教える為の方便で、しばしば必要条件を意図的に無視するのだが、習う側は真に受けない方が良い様な気もする。

それは空手に限らない、あらゆるジャンルに共通する話だが、何が足りないのかを考えて、自分を疑えというか。そんなことを考えさせられた本だった。

実は、刊行記念イベントに予約していたのだが、当日、著者の体調不良によって、イベントは中止。本年5月に惜しくも亡くなられている。ついに生で観ることが出来なかったのが、残念だ。

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