2018年6月22日 (金)

カポック

しばらく前に、金のなる木を枯らしてしまった。

これは自分が悪い。熱いままの白湯の飲みさしを流しまで運ぶのが面倒だったので、手元の鉢植えに流したのだ。

幹まで腐ったので、それは取り除いた。その代わりに、いじましく葉を取っておいたので、挿枝と葉挿しで増やすことを試みた。

ちゃんと根付いて、二ヶ月ほど経った今では新しい芽が出ている。

ついでに、カポックが弱っていたので手入れをすることにした。まず密集している辺りを剪定。次に、葉の一枚一枚を布で拭いた。カポックは蜜が出るので、葉がベトついて、そこにホコリが付いていたのだ。

人間にも、ここまではしない。2日ほど経ったら、フニャっていた葉の固さが戻った。光合成が上手くいっていなかったのかもしれない。

植物に気を通したら元気になるというので、それもやってみた。これは写真を撮っておけば良かった。水揚げした切り花の様な劇的な変化があった。

人体と同様に響く場所があるので、整体の勉強に良いかもしれない。しおれた葉を見つけて、響く場所を探すと、根のどこかに対応する場所が見つかる。


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2018年6月20日 (水)

そば源

月曜の夜から、群馬県へ出張だった。兄貴分が声を掛けて、地元の農家の方などにお集まり頂いた。

田んぼのど真ん中の古民家が舞台。蚊が多いので、布団の四方に蚊取り線香を設置。煙がもうもうと立ち込める中、黒づくめで眼つきの悪い小男が施術するのだが、一体全体、何の儀式が始まるんだろうかという雰囲気。

最初は妙な緊張感が漂ったのだが、症状の改善率は高かったので、ウケは良かった様に見えた。

施術を終えた後に、農家を訪ねた。ログハウス風の邸宅の庭には、田んぼと畑があり、ヤギと鶏をお飼いになられていた。軒先にはベーコンが吊るしてあるという風景。庭の苺をもいでそのまま頂いた。

オスヤギとメスヤギが1匹づついて、オスヤギに餌を与えたら、メスヤギがオスヤギに頭突きするので笑った。尻に敷き過ぎだろうというか、つがいになれるのだろうか。しかし、リッチだなあ。都会暮らしの貧乏くささを知った。

そういえば、そば源で食事をご馳走になったのだが、これだけを食べに群馬に出掛けても良いな。ちょっと驚いた。

仏像マニアのお宅を訪ねて、コレクションを拝見させても頂いたのだが、かなりフェテッシュな世界。趣味人の世界は奥深いものだ。

2018年6月16日 (土)

動的なアプローチ

最近、手技研操法を見直していたのだが、筋骨格の硬直度合が激しいと調律点を押さえてもあまり響かないので、手技研的に下処理をしてからの方が効果がありそうだ。

自分の左腕のリンパのつまりが取れないので苦労していたのだが、筋骨格の調整をしてから、化膿活点を押さえたら一発だった。

今週は夜毎、体の調整をしてから寝ていたのだが、やはり手首のダメージが大きい。職業柄だ。関節が拡がって、プラーンという感じ。これも筋肉の収縮部を固定して最密位を出したら、カチンと締まった。通常の関節調整をしても、これは無理だった。

手首の関節を締めたら、骨盤も一緒に締まったので、若返った様な気がする。骨盤が開いてお尻が大きくなる人も多いので、手首からアプローチしてみようか。

視力もテーマにしているが、胸椎上部の強張りを抜くのには、肩甲挙筋の操作が良い。D123を押さえるよりも、その方が手っ取り早い。

しかし、手持ちの技術との相性でいうと、ハムストリングスの操作が収穫の一番かもしれない。整圧するよりも、蝙蝠様体操をするよりも、動的なアプローチの方が効く。肉厚な部位なので、以前から整圧には向かない様な気がしていたのだ。手が疲れてしょうがない。

逆に、頭蓋と胸郭は、整体の手当療法の方が楽だ。深部を変えやすい。

代償行為

先日、空手の稽古に出掛けたら、相手の動きが速くて如何ともし難かった。

それで工夫をしていたのだが、前へ出るのが良くなかった。横へ出るべきだ。

股関節を含む骨盤周辺は横へのスライド移動が得意で、前方向への移動が構造的に不得手。端的には、腰を前後左右へ振ったら、前後よりも左右の方が動きやすい。その動きに足がついていくくらいの方が良い。後は、股関節で角度をつけてやれば、斜め前と斜め後には移動がしやすい。

という結論になったのだが、人を相手に試していないので、蓋を開けてみないと分からない。運動神経がかなり悲惨なので、あれこれと頭を使うのだが、本当は考えずに出来る人が羨ましい。

2018年6月13日 (水)

銀座デリー

デリーを食べずして、カレーを語るなかれ。

という訳で、銀座のデリーに初めて行ったのだが、カシミールカレーで辛い。

食べると、聴覚過敏になって感じられたのだが、スパイスは奥深いものだ。

スパイスには無知なので一家言もないのだが、作用を研究すると、おもしろいかもしれない。脈は早くなるし、体への影響は大きい。下手な薬よりも作用が大きいかもしれない。

ところで、インドへ行ってみての感想なのだが、水に当たるというのは疑わしい。それよりは、スパイスに日本人は耐えられないのではないか。あとは熱中症。

たまに食べると旨いのだが、3食を1週間も食べ続ければ、お腹を壊すのは必然。食べ慣れていないからだ。腹6分目くらいにしておくのがお薦め。

ところで、最近、循環器に負担の掛かっている方が多い。その場合、塩を摂ると体調が回復する可能性がある。塩がある種の強壮剤として作用するからだ。昨今、減塩ブームなのだが、暑くなって塩分不足だとバテる。

ただ、高血圧との相性があるので、適当なことはしない方が良い。

適量は如何に?これは味覚の良い人限定の話だが、塩分不足だと、塩を舐めて辛さよりも甘さを感じる。ある程度以上を摂ると、途端に辛くなるものだ。

2018年6月 6日 (水)

縄跳び

体を動かす時に、いちいち頭で考えないと動けないタイプの人も多い。

何か運動をする時には不利だ。物覚えも悪くなる。要は、頭でっかちになりやすい。実は、自分もそうだったのだが、今は大分マシになった。

リハビリにお薦めなのは、意外と縄跳びだったりする。単純に、考えていたら跳べないからだ。脳みそを通さないで体を動かす回路造りには最適。ランニングなどは、むしろ、考えごとをしやすいので、目的には合わない。

高校生の頃によくやっていたのだが、ちょっと我ながら涙ぐましい。出しゃばりな頭を黙らせて、体に仕事を任せるという訓練。

いよいよシビアな人は、理屈の通じない世界に放り込まれるのも良いかもしれない。

青森の大工の手伝いとか、凄かったけどね。お爺ちゃんの方言がキツくて何を言っているのかサッパリ分からないんだけど、とりあえず、怒られたら謝るしかないという。怒られたくないものだから、ジッと見て、先回りして動く癖がついた。

夫原病

先日、カウンセリングやってませんか?というお問い合わせを頂いた。

やっていませんとお応えさせて頂いたのだが、まあ、止めといた方がいいな。そうした教育を受けてはいないし、会話のキャッチボールが出来ないので、性格的にも向いていない。ピッチングは得意なんだけど、しばしばデッドボール。

そういえば、以前、産業カウンセラーの方がいらしていて、気が付いたらこちらの口数が多くなっていたので驚いた。普段、施術中はあまり喋らないのだ。きっと能力のある方なのだろう。こういう人がやったらいい。

また、公式見解としては、メンタルの問題をメンタルで解決しようとするのは、借金を借金で返そうとする様なものなので、無理がある。それよりは、深呼吸でもした方が落ち着くのではないでしょうか。体を整えましょうというものになる。

ただ、例えば、自分はストレス性の難聴の成績が良くない。その場ではマシになっても長続きしないのだ。ご家庭や職場環境などにストレスの原因がある場合、残念ながら難しい様だ。もしかしたら、これはカウンセリングが向くのかもしれない。

一方、気圧性の耳鳴りや軽度の老人性難聴は、成績が良い。

そういえば、夫原病でしたとおっしゃる方がいて、離婚するなり、症状がなくなったので見事だった。

2018年6月 5日 (火)

ヒッピー

リラックスと簡単に言うのだが、実はかなり難しい。

手には神経が集中しているので、拳を握り締めていたら、緊張していることは誰にでも分かる。それが肩になると、もう怪しくなるのが人間だ。

また、先天的に緊張しやすい部位があり、これはほとんど遺伝だ。そのパターンを整体では整理している。

施術ではそれを調べるのだが、パソコンのタスクマネージャの作業と似ている。自分ではスイッチをオフに出来なくなっている部分を見つけて、解除する。

そうした過緊張が、人間の能力のリソースを奪っている。緊張の傾向は先天的なものなので、上手く付き合っていくしかないのだが、傾向と対策を知っておくと生きるのが少しだけ楽になる。自分の身体の取扱説明書みたいなものだ。

ところで、全然、話は違うのだが、脳の容量を見ると、現代よりも狩猟採集社会の方が大きいのだそうな。パターン化した農耕社会よりも、マルチタスクを求められるからだろう。

人類はパソコンを手に入れたのだが、これは脳の外付けハードディスクみたいなものなので、ますます脳の容量は小さくなるのではないか。

フィリップ・K・ディック、押井守的な拡張身体のイメージのある程度は、スマフォとパソコンが実現してしまった。このまま突き進んで、iPhone2Xくらいで、網膜スクリーンを実装するしかないでしょう。

ローカルには別の方向性もあって、自分は整体や武術に、機械的ではない形での拡張身体の可能性を認める。エミュレータで体を動かす様な感覚があるので、それはおもしろいものです。

それはセグウェイに乗るのと、感覚が似ているかもしれない。自転車に乗るよりも、より体感に近いけれど、やっぱり別の身体だという感覚。

これまたどうでも良い話だが、かつてフランスの湿地に、住民が竹馬を履いて暮らす村があったそうな。そのまま立ち話をしたり、移動を行うそうなのだが、慣れたら馬と並走出来るくらいに速く走れるという。ホンマかいなという話

速読

最近、せっかく細くなっていたのに、空手の稽古をしたら、あっという間に戻ってしまった。

呼吸の内圧を掛けるので、体に空気を入れたタイヤみたいな弾力が出る。なんか良い事あんの?という話なのだが、重心が落ちて、強くはなる。

先日、志らくの湯の帰りに、矢向駅の踏切前で立ち止まっていたら、後ろから走って来た中年男性がぶつかって飛んで行った。助け起こしながら、鍛えておいて良かったと思った反面、後ろから来るのが分からないから、これはダメだなあとガッカリした。

そんな訳で、リラックスする為の稽古をやり直している。自分がリラックスしていると、人の緊張には敏感になるものだ。

色々、試してみると、眼の緊張を抜くのが難しい。対象をしっかり見ようとするのは、力みと一緒。眼をリラックスさせると、急に周辺視野が広くなるし、焦点の合う速度も上がる。肩凝りも消える。しかし、リラックスさせたまま文字を読むのが、一番難しい。速読の訓練みたいになって来た。

ついでに視力を回復させようと、ジタバタ始めている。美容関係の研究はひと段落したので、次のテーマは視力だ。

2018年6月 3日 (日)

形と感覚

形から入るか、感覚から入るかという命題が整体にはあり、嗜好の違いもあり、議論は尽きない。

例えば、人体で緊張しやすい部位は肩なので、しばしば肩の力を抜けと説かれる。一方、手の小指の重要性もまた説かれるのだが、これも目的は同じ。小指を意識すると、肘と脇が締まり、肩は落ちる。

また、手の感覚を訓練すると、体表に触れることで内部のことがよく分かる様になる。頭蓋を触ると、多くの場合は眼球だが、奥の方に緊張を感じる。背中に触れても、体の奥や前面の強張りを感じる様になる。それこそ、握手をして、相手の脛の緊張を感じるくらい。

しかし、それにはかなりの訓練が要るので、手技のテクニックから学んだ方が分かりやすい。ただ、それは自転車の補助輪の様なものなので、だんだんと外していった方がかえって楽だ。最終的には、地味に触れるだけというスタイルに落ち着きやすい。

ただ、これまた課題があり、表現としては稚拙になりやすいのだ。玄人受けはするけれど、施術を受けに来た方にとっては何をされたのかサッパリ分からない自己満足と取られやすい。それを防止する為の工夫と流れもある。

はたまた、感覚は客観性に乏しいので、形に戻って検証する必要もある。結局は感覚と形の往復運動で上達していくのだが、風紀の乱れは服装からみたいな話で、まずは形から入るのが分かりやすいだろう。

2018年6月 2日 (土)

山師の戯言

90年代くらいまでは、まだカウンターカルチャーが成立した。構造が単純なので、仕事のストーリーラインのつくり方は楽に見える。

価値相対化が進んで、マーケティングが機能しなくなったと言われる様になって久しいのだが、その点、現代はテーマ設定が難しい。

それはクリエイティブ系の業界の話題に見えるけれど、実はボディワークの世界でも同じ。例えば、精神世界が流行らなくなった。端的に、カウンターカルチャーが退潮した為だろう。

開業して数年経った頃に、そんなことに頭を悩ましていた。人に話すと笑われるのだが、逆にテーマ設定もしないで、どうして仕事が出来るのか不思議。

その頃に決めたのは、カウンターカルチャーのカウンターは止めようということ。それはダサ過ぎる。

それで、新しいスタイルを2年ほど模索したのだが、結局、開き直って、街場の整体のイメージに乗っかって仕事をすることに決めた。後は、専門用語を排して、自分の話しかしないというルール。数年経ってみると、正解だった。

元々、ご紹介でいらっしゃる方がほとんどなのだ。ご相談の内容に応えられたら、それで良い。むしろ、ややこしい説明はノイズになっていたことがよく分かった。

個人の進退の話をそれだけ大袈裟にする辺り、完全に山師の戯言なのだが、時代精神みたいなものを掴みたいという話だった。いや、その中心がなくなったよねという話だったかもしれない。

2018年6月 1日 (金)

週刊実話

ところで、大病院の権力争いを白い巨塔と呼ぶ訳である。

先日、日大関係者の方がいらしてお話を伺ったのだが、日大は赤い塔が名物なので、赤い巨塔ですねとついついドヤ顔でコメントしてしまった。

事件については、組織論と現場主義が好きな方が多いので、感情移入しやすいニュースなのだろう。

しかし、報道を見聞きすると、論点がズレて感じられる。指導者が論外なのは間違いないけれど、普通に傷害教唆で、傷害事件じゃない?

過剰に組織論として扱うのは、それこそ日本の悪い現場主義ではあるまいか。むしろ、週刊実話案件では?ヤクザの鉄砲玉との違いが分からないけどね。

2018年5月31日 (木)

側腹

高血圧の方が施術を受けるうちに、血圧の下がる方もいらっしゃる。

その場合、注意が要る。同じ薬は飲み続けない方が良い。それはお医者さんと相談して頂きたいのだが、血圧が下がったら、その分だけ薬を軽くしないと体には合わない。

まあ、ほとんどの方にとっては、気の早い話でもある。そんなことを考える前に、そもそも血圧を下げる必要がある訳だから。

血圧の高い方のお体を拝見すると、二の腕に独特の緊張があり、合谷が分厚くなっている。また、脇腹から骨盤にかけて、つまり、体の胴体側面の皮膚に貼り付きがある。

これをえっちらほっちら気長に引っ張ると、マシになるかもしれない。ただ、かなり痛い上に、コツが要るので、実地の指導が必須。

実は、ダイエットに非常に効果的。要は、太りやすい人は体が凝っているのだ。

2018年5月27日 (日)

湿疹

先週は湿疹のご相談が相次いだ。

湿気のせいだ。なんとなく肌もべとつくが、汗がこもって出なくなる。すると、湿疹が出やすい。

主要な調整は2つ。1つはリンパの詰まりを流すこと、もう1つは湿気で息苦しくなるので、呼吸器の働きを強くすることを行う。

湿疹などの肌のトラブルには、鼠蹊リンパの操作が効果的。恥骨の角を皮膚病一切奇妙と呼ぶが、操作すると鼠蹊リンパの詰まりが改善する。極端な話、水虫なども良くなる人もある。デリケートゾーンなのでご自分で押さえて頂くが、必要な人はここが痛い。

ただ、一切奇妙とは言うが、吹き出物などはまた別系統。チョコレートなどを食べ過ぎると、吹き出物になることがあるが、それはリンパというよりも消化器の疲れが原因。

呼吸器については、皮膚呼吸が知られているが、呼吸器の働きを強くすると、毛穴が開く様な感覚がある。べたついた肌が途端にサラリと滑らかになるので、その作用は劇的だ。汗疹もこれが該当。

これから梅雨なので、まだまだ湿疹は出やすいだろう。

2018年5月26日 (土)

中高一本拳

センスが古いもので、携帯の電波が圏外だと、根性を出せと携帯を中高一本拳で小突く訳である。昔のブラウン管テレビなんかはそれで直った。

今日、ダブルブッキングをやらかしてしまって、自分の頭を思わず小突いてしまった。大変申し訳なかった。

しかし、根性ではどうにもならないので、色々、反省した。

過去のミスを考えると、メールから手帳への転記ミスが100パーセント。電話ではやらない。時間よりも日にちを間違える。予約の合間に返事をすると間違えやすい。失敗の傾向を覚えておこう。

そういえば、整体には何か思い出せない時には、左首を擦れという教えがある。背景には、左首が頭へ血を上げる方で、右首が下げる方だという考えがある。

生理学的な説明は困難だが、操作をすると、確かにそうした変化は確認出来る。頭を小突くよりも、血の巡りを良くしておこう。

2018年5月19日 (土)

青い鳥

灯油のストーブにガソリンを入れたら、事故が起こる訳である。

炭水化物を常食して来た人類が砂糖ばかりを食べたら、偏頭痛と眩暈が起こる訳である。

栄養の質として、そんなところがある。実際、慢性的な偏頭痛や眩暈でお悩みの方が、砂糖を減らして、炭水化物を増やすとかなり成績が良い。栄養バランスが偏っているのだ。

そんなことで改善するとしたら、頭痛の度に頭痛薬を飲むのがどれだけ非効率な行為か?という話になる。

しかし、この類の健康法というのは、結果証明しか出来ないのでありまして、まずは一度、一週間でもお試しあれ。

人は何か特別な行為に意味を見出しやすいのだが、実は、身近なくだらないところに真実があるのかもしれない。

2018年5月17日 (木)

連想

なんとなく思い出した。スリランカで一人海岸を散歩していたら、野良犬が一匹付いて来た。

15分くらいしたら、それが六、七匹になっていた。噛むなよ、絶対、噛むなよと念じながら歩いていた。

念頭にあったのは狂犬病。ワクチンなしで助かった人がギネスに載っているそうな。

日本でも戦前くらいだと、狂犬病や破傷風がリアルな脅威だったのではあるまいか。

これまた思い出した。破傷風といえば、工事現場で建材に使われている釘を踏み抜いたことがある。当然、痛いので、仕事にならない。

それを大工に報告したら、裸足になれと指示されて、そのまま足裏を金槌で叩き出すので驚いた。出血を促して、ばい菌を体に入れない様にする為の工夫で、昔からそうするのだそうだ。

もう大丈夫だと言うので、歩いてみたら、アラ不思議。もうなんともなかった。

怪我にかこつけて仕事をサボる算段だったので、よりにもよって、そんな方法で良くなってしまうのが悔しかったことも覚えているのだが、あれはおもしろい体験だった。

予防接種

予防接種の是非を問われることしばしば。

天然痘は根絶されたから良いんじゃないですか?と問い返すと、煙に巻かれた様な顔をされることもしばしば。いつも大真面目なのだが、それが伝わらないのは困ったものである。歴史的な役割の半分くらいはもう済んだかもしれないという意味なのだが。

そういえば、人に論争で負けたことがないという自慢をしていたら、そりゃそうでしょうよ、話が通じないんだから、と呆れられてしまった。

ところで、先日、佐々木先生の講座で、活元運動をやっても動きやすい場所ばかりが動いて、本当に必要な場所は動かないですよね?という話題が出た。

ハタヨガでもやってから、やれば良いんじゃないですか?というコメントをさせて頂いたのだが、ハタヨガやっても一緒じゃないですか?というお返事。

本質的な問題提起である。体操に限らず、人に何かさせると、得意なところばかりが動く。だから、スポーツをしていると、可動域の広いところばかりを傷めやすい。

体の右側ばかり怪我をするんですみたいな話は多いのだが、それは右側ばかりが動いて、左側の機能が悪いのだ。そうした場合、左側を調整するとバランスが良くなる。

機能の亢進部分ではなくて、低下部位こそを調整するというのが、手技療法と体操のコツ。

2018年5月15日 (火)

ボディワーク

突きが下手だと評判なので、空手の基本をやり直していた。

色々試してみると、引手が甘いのが根本の原因。小指を締めて、腕を巻き込む様にすると、極めの感覚も出て来た。

結局、足を引っ張っているのは、整体の感覚だ。そちらの方法論を持って行って、何とかしようとする傲慢が見える。それだと、まったく上達しない。

ボディワークを使ってパフォーマンスを上げるという発想があるのだが、初心者が一定の効果を出す為には有効。ただ、専門分野の訓練とは分けた方が賢明。頭でっかちになって、ディテールを取りこぼしやすい。

勿論、体の土台づくりの為には、非常に有効。ほっておくと、人は自分の得意なところばかりを動かしやすいので、それが原因で体を傷めたり、パフォーマンスがワンパターンになりやすい。

それを一旦、初期化する為には、いっそ違うことに手を付けるのもお薦め。だから、空手をやって、整体のやり方にこだわっていては、それをやる意味がない。貧しいことをしていたなあと、反省。

ああ、でも転職とかどうなんだろうね。したことがないから、分からない。結局、元の職能を違う会社に持って行く訳だが、企業の人事部はその辺りの教育をどうしているのだろうか。職能として、重なる部分と通用しない部分をそんなにしっかりと区別出来るものだろうか。

咳、喉、首のトラブル

鎖骨の根元から続く首の筋肉は、胃腸の場所。お腹が疲れると、そこが固く張る。

近頃、寝違えのご相談が続くのだが、それは寒暖差によるお腹の疲れが原因。

急に痛くなったというのだが、それは勘違い。コップの水が溢れる瞬間に意識が向くだけであって、春先からの天候不順が時間を掛けて寝違いを用意している。

大体はすぐに改善するのだが、食べ過ぎていたり、逆に、栄養失調みたいになって、お腹の疲れが重いと手こずる。

また、風邪で咳や喉の痛みが続くというご相談も多いのだが、それもお腹の疲れが原因。喉が痛いと、喉が気になるだろうけれど、喉の手入れをしてもあまり効果はない。

お腹の疲れと繰り返しているけれど、要するに固くなる。手で押さえて弛めてを繰り返すと、それが柔らかくなっていく。

そういえば、昭和の体はお腹が大きいが、平成の体はお腹が小さく、肋骨も狭い。若い子は足がどんどん長くなっているけれど、おそらく反比例して腸は短くなっているのだろう。飽食なので、昭和世代の様に栄養吸収に力を入れる必要もない。

整体ではお腹の調整が奥義と呼ばれているのだが、若い人は頭をやった方が早い。

2018年5月 8日 (火)

訓練

訓練をし直していたのだが、呼吸に悪い癖がついていたことに気が付いた。

吸ってから動く癖がついていたのだが、これだと初動が遅くなる。深息法でついた癖だろう。

自然呼吸が良いと、結論が一周しつつある。しかし、それも考えてみたら当たり前の話で、腕立て伏せで鍛えたからといって、普段から腕を力ませていたら不器用になる。

鍛えることは必要だが、普段は放っておけば良い。自分の場合、呼吸が力んでいた訳だ。

力を使わなくなると、相手の力をもっと使える様になった。非常に省エネ。疲れが半分くらいになったので、余裕がある。症状があるくらいだから、体の力みが強い。その方向を変えたらそれで済むのに、無駄な事をしていた。

無駄といえば、施術後に10分くらい寝て行けるスペースがあれば良いなと考えていた。時間差で体は変化するけれど、その場で結果を見せる為に過刺激になっているという問題があったからだ。

ところが、最近、気が付いた。これも施術後に部屋の中を2、3周も歩いて頂いたら、解決する問題だった。血行が良くなるので、施術を圧縮出来る。今まで何をやっていたのだろうか。

寝違い

例年、ゴールデンウィークは暇なのだが、今年は忙しかった。

首のトラブルが増えるだろうと予想をしていたのだが、案の定、多い。

寝違えなのだが、これは胃腸の疲労が原因。寒暖差にやられている。

首が気になるだろうが、いくら触ったところで効果は薄い。むしろ、悪化をさせかねない。

お腹の奥の方に、硬結といって、コリの親玉があるので、それを処理すると楽になる。

自分でやるのは、かなり難しい。そうした場合はお湯を熱いまま飲んで、お腹を温めるとマシになるかもしれない。

2018年4月27日 (金)

栄養失調

あんまりな話のマクラだが、大の男も刑務所に入ると甘党になるそうである。

分かりたくもないのだが、分かってしまう。20代の前半に貧乏暮らしをしていた。食費をケチるとフラストレーションが溜まる。すると、手っ取り早いカロリーとして体が欲するのか、甘い物をやたらに食べたくなるのだ。

さて、一人暮らしの男性がいらして、鬱や神経症でお悩みだというケースがある。お体を拝見すると、端的に栄養失調ではないのかなということも多い。実は、とても多い。

消化器関係のツボや脊椎には元気がなく、肝臓だけが固く張っている。要するに、まともに食べてはいないが、砂糖だけは摂っている状態だ。また、背中には、ニキビが出来やすくなる。

そうでしょう?とお尋ねすると、どうして分かるのですかと不思議そうにされるのだが、自分もそうだったから分かるのだ。

対症療法として、米食をお薦めするのだが、それで良くなる場合もある。人の話に耳を貸す素直なタイプは、それで良くなる。

勿論、全ての原因が、食生活にあるという訳ではない。ただ、本当によくある話でね。ちなみに、痩せている方の偏頭痛にも、時々、それがある。これも栄養失調。ダイエットに力を入れ過ぎているのかもしれない。

2018年4月25日 (水)

姜尚中

友達が整体を受けに来ると、詐欺だと言われる。声まで違うではないかというのだが、それはみんな仕事の顔がある。

ところで、音楽関係の方にお越し頂く機会は多いのだが、みなさん、なんとなくやり取りの感覚が似ている。

最近、気が付いたのだが、話をしていても、声の意味ではなくて音程をお聴きになられている様な気がする。

これこれこういう理由で症状になっていますというご説明をしても通じなかったので、試しに、声質を変えて話してみたら、途端にうなずき出すではないか。説明の内容は同じことを繰り返しているのに、あら不思議。

自分の場合、地声で話すとかん高くて聴き取りにくい。何を言うかよりも、どう言うかだと、改めて思った次第。

話術が上手いのは、姜尚中。小さい声で間を空けてポツポツ話すので、ついつい耳を傾けてしまう。朝まで生テレビ型の大声でギャーギャー言うやり方は、かなり下手糞。まあ、周りがそうだから、彼は目立つ訳だが。

2018年4月24日 (火)

岸田屋

昨夜は勝どきへ出張。産後の方にご依頼頂いた。

そういえば、産後に骨盤を閉めてくださいとよく頼まれるのだが、むしろ、閉まり過ぎて、仙骨の可動性がなくなっていることの方が多い。椅子に座ると尾骨が当たるというご感想をよく伺うのだが、それも骨盤を調整するとほぼ一回で良くなる。

さて、せっかくあの辺りに行くので、もんじゃ焼きでも食べようかと検索したら、お店が多過ぎて分からない。

困った時は寺門ジモン先生頼りだと、「寺門ジモン 勝どき」で検索したら、出て来たお店が3つ。

モツ屋の「岸田屋」が気になった。『美味しんぼ』にも出て来る日本三大モツ屋なのだそうな。他の二店がどこかは知らないが。

場所は勝どき駅と月島駅の中間くらい、商店街にある店だ。所謂、角打ちで、コの字型のカウンターが満席だった。イワシの煮つけ、肉豆腐、モツの煮込み、なめこ汁を頼んだ。確かに、旨い。甘っ辛い味付けで江戸の味という感じだった。

2018年4月23日 (月)

因果

肘が抜けた人がいらしていて、初回は腕が腫れあがっていて、大層、気の毒だった。

やることはあまり普段と変わらない。反応部位を探すとお腹だったので、お腹をしんねりむっつり調整させて頂いた。腕自体はほとんどやらない。

すると、腫れが引いていくので、その様子はおもしろいものだ。状態的に、糖分を摂ると腫れそうなので、それはしつこくお伝えさせて頂いた。いっそ食べないくらいで良い。

肘=腹と覚えると、サッパリ役には立たない。他のトラブルであっても、それがどこから来ているのかを徹底して調べる。この方の場合は、お腹が要因だった。原因と結果を厳密に区別する。

多くの人は結果を相手にして、原因を見ない。だから、例えば、鼻にトラブルがあると鼻しか見ない。花粉症で粘膜を焼く様な手術があるけれど、そんなの原始医療みたいなものだ。

この仕事をしていると、人体観が変わる。世間では周知されていない身体のメカニズムに則っているからだ。手技は古典の様に捉えられるが、やる側としては、最先端の研究をやっているという自意識を持っている。

2018年4月21日 (土)

「汗をかいてデトックス」はウソだった、研究報告

ナショナルジオグラフィックのweb版に、「汗をかいてデトックス」はウソだった、研究報告との記事。

欧米の研究なのでサウナを念頭に置いているのだが、サウナの入浴後の汗を調べても、有意な有害物質が検出されなかったというのが、記事の内容。

実際、どうなのだろうか。ちょっと異議がある。

サウナの室内にいる時の体の状態を観察すると、リンパが非常に緊張することが分かる。それは脾臓の辺りが顕著だ。サウナ室から出ると弛緩するので、その緩急によって、リンパの流れが良くなる。

そして、リンパを刺激すると、多くの場合、下痢になる。それは施術での話なのだが、サウナでも同様に排泄が促進されるのではないか。

だから、サウナに入浴した後の汗ではなくて、便の状態を調べたら、またおもしろい研究結果が得られるのではあるまいか。

発汗の機能自体は、どうだろうか。例えば、糖尿病でお酒をお飲みになられる方は、汗からお酒の香りがしたりするけれどね。体温調整の為だけに発汗しているのではなくて、デトックスの経路になっている様に見えるが。

2018年4月20日 (金)

横隔膜

しばらく前の話。お子さんが、手で目を擦って、眼が開かなくなったというご相談。

親御さんは、白目が泡立ってました。目が見えなくなったらどうしようと慌てて、頭に気が上りきっている。

無理もないのだが、そうした状況では、お子さんはますます落ち着かない。それで、何とかするから、ちょっとあっちに行っててもらえませんかとご案内をさせて頂いた。必要なだけで、意地悪で言っている訳ではない。

そうしたら、3分も経たないうちにお子さんの眼は空いた。見える?と訊いたら、見えるというので、それでお終い。翌朝にはすっかり元に戻っていたそうな。

お子さんは親御さんの影響を受けやすいので、お子さんのコンディションが悪く見えたとしても、子どものコントロールなど利かないから、まずは自分のコンディションを整えると楽かもしれない。

施術者にしてもそうで、この状況では技術もへったくれもない。クソ度胸だけが頼り。来ている人が慌てているからといって、それに引きづられて自分まで慌てたら、それで詰む。

精神は横隔膜なので、それを鍛える必要がある。深息法を一日に百回くらいやると良いのです。自分も下手を打つのは嫌なので、いつもやっている。

根本敬

昨日は仁松庵で、C先生ご夫妻と弁護士の先生とで昼食。

マンションをくださるというお話は伺っていたのだが、まさか冗談ではなかったとは。ちょっと驚いた。飽きたら、東南アジア辺りで怪しい日本人でもやりながら消えていこうと思っていたのだが、人生設計を考え直すべきかもしれない。

そういえば、どうして整体を仕事にしたのですかとお尋ね頂いた。まあ、よく訊かれる。これは後付けの理論武装みたいなものだが、子どもの頃は多動症気味の学習障害児だった。水泳をやってから落ち着いたので、人間は身体次第だと考える様になったのだ。ある種の人間機械論。

それで、大型書店で、ヨガや気功の本を立ち読みする様な渋い子どもだったのだが、その流れで整体も知った。小遣いで白隠の『夜船閑話』とか買ってたよ。上京して整体を習い始めたのだが、気がついてみたらというのが正直なところ。

振り返ってみると、オウム真理教事件の影響は少なくないかもしれない。あの事件は、自分が15歳の時だった。いやね、大型書店で立ち読みをしていて、あら、いけないことをしているのだろうかと、成人指定コーナーでもないのに、後ろめたい気持ちになったものだ。

上京当時の1999年。都内では事件絡みの講演会が頻繁に開催されていたので、よく足を運んだ。慎重な性格なので、フォースのダークサイドというか、興味の対象が本当に安全なのかを確かめに行ったのだ。色んな感想はあるのだが、言わぬが花というものだろう。

傑作だったのは、千歳烏山のホールで開催された川西杏とオウム信者の対談。彼が、あんな人は止めて私を信じなさいというので、腹を抱えて大笑いした。

2018年4月18日 (水)

歯の栄養失調

お子さんに吹き出物が出来たというので、ちょっと調整したら、それで小さくなった。

短時間で変わるものですねとおっしゃるので、iPhoneの様な男を目指していますとコメントさせて頂いた。多機能でありたい、という意味だ。整体で出来ることは想像以上に幅広い。

なかなか難しいのは、この類のことは、言葉では伝わらない点だ。説明すればするほど疑似科学にしかならないのでありまして、実際にやってみて、さあ、どうだというところで勝負をしている。それが、おもしろい。

そういえば、2か月ほど前に、ウェスティンホテルのビュッフェに出掛けた。ここはデザートが旨いので、女性向けだ。飲み助なら、帝国ホテルのビュッフェでドリンクバーを頼むのが良い。その帰り道に友達から、歯が透けてないか?と言われた。

鏡を見たら確かにそうだった。なんだかエナメル質っぽい感じが際立って、青白く透けて見えるではないか。強いて言うなら、歯の栄養失調という感じ。そんな概念があるのかは知らないが。

それで、これまた色々やってみたのだが、二ヶ月掛けて、色を戻した。白くなったのだ。まだメカニズムは分からないので、結果だけは出せるという段階なのだが、結果についてはかなりのご自慢。普通は手技でそんなことは出来ないし、そもそも出来るという発想も浮かばないだろう。今度、奴に見せてやろう。ホワイトニングした?で話が終わりそうな気もする。

人にもやってみたのだが、副産物で歯の噛み合わせに効果的なことが分かった。以前は頭蓋骨や顎を調整して合わせていたので、手間が大変だった。それに比べるとイージーモードとさえ言える。

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