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浜田整体

新BLOG

2019年10月11日 (金)

Blog移転

Blogは長大な自己紹介文、或いは、特定の誰かへの私信である。自分宛だと感じた人が訪ねて来る。

そんな訳で、10年以上書き続けて来て、今後もBlogは続けるのだが、ココログのシステム的な限界を感じる今日この頃。とっくに潮時だろう。このBlogはこれにて店仕舞い。今後はホームページで書いていくことにする。

ホームページとBlogを別サイトにしておくと、フォーマルとカジュアルを分けられるので気持ちは楽だったのだが、それはどうしようかな。

2019年10月 6日 (日)

力を通す

居合の稽古をしていたら、それ鞘を切ってますよとの指導を頂いた。確かにそうだった。

原因を調べたら、鞘の手の内がまずくて、小指の締めが悪かった。人差し指側に力が入ると、鞘を刃筋に当ててしまう。

しかし、大分、刀を振れる様になって来た。最初は刀に振られていた。空手の延長で始めたので、拳先に力を集める癖がなかなか抜けなかった。剣先まで力を通すのに5年ほど掛かった。

おもしろいもので、刀が振れる様になって、空手の突きの威力も上がった。力が遠くへ飛ぶ様になったからだろう。

これは体験しないと分からないが、足から背中を経て、手先まで体の中に力を通す事には独特の全能感というか快感がある。肩など力んで、力が体内で詰まるうちはあまり気持ちが良くない。それが体の外へ出る様になると、練習をしていていよいよ気持ちが良い。すると、練習が続く様になる。

ある種の芸術表現としても、体の外へ身体の概念が拡張されるので、そこで初めて相手に影響を与えられる様になる。

鉄分

最近の疑問は、鉄分の効果。

久しぶりにいらした方だが、当時は鬱症状でお悩みだった。施術で一時的な改善は見られたが、効果の長続きがしなかった。その後、しばらくはいらしてなかったのだが、今では症状がすっかり良くなったとの嬉しいご報告だった。

なんでも来ていない間に睡眠薬を試したが、それが合わなかった。次に、体の栄養バランスを調べてくれるクリニックで診てもらった。そこで、鉄分が足りないことが分かったので、試したら体調が改善したとの事だった。

ふーん、と聞いていたのだが、数日前にも別の方から、疲れやすかったのが鉄分を摂ったら改善したという話を伺った。最初の疑問は、その効果。どれ程のものなのかを確かめないといけない。もう一つの疑問は、体のどこを見たら鉄分の不足が分かるのだろうか。勿論、医学的な検査ではなくて、手技的な検査で。分からないと、案内も出来ないではないか。まずは自分で摂取してみるか。

糸島

旅行の二日目は糸島へ。130以上の工房が集まっていて、通称がヒッピーの聖地。それにしても、パン作りにロマンを持つ人が多いのは不思議だ。他の食品にはない独特の雰囲気を感じる。

唐津焼の工房の高麗窯を訪ねた。初期の入植者だという。芸術全般への造詣に乏しいというか趣味がないのだが、近頃、ジャンル的には絵画や現代アートなどよりも焼き物の方に好みがある事に気がついた。石川県の出身なので、九谷焼の話を向けられることがままあるが、実は久谷焼きはあまり好みではない。

そういえば、友達のお父様の遺品から、春画のプリントされた酒器が発見された。家族会議の結果(ご一家を拝見している)、これは浜田にやろうという結論が出て、手元にあるのだが、高級な品物としては、現在、唯一のコレクションである。

三日目に大宰府を訪ねたのだが、駅前の骨董屋に入ったら、そこでも唐津焼が並んでいるのを見掛けた。丁度、その骨董屋で金継の教室をやっていたので見学させてもらったのだが、あれは漆で継いで、その上に金を塗布するらしい。1グラム9千円だそうで、まあ、趣味人の世界だ。

店主は80歳くらいだろうか。若い頃からの骨董趣味が高じて、68歳でサラリーマンを退職、十数年、店を続けているそうだ。高村光雲の観音像を自慢された。光の加減で表情が違うでしょと、ウットリと語る。

商売の事情を伺うと、昔は売れた品物が10年後くらいにまた持ち込まれる事があり、一つの品物で2、3回は儲けられたが、最近は県外、海外に流出するので、それが出来ないという話だった。大宰府を道行く観光客には中国の方を多く見掛けたが、彼らは何を欲しがるのかを尋ねたら、そりゃ、中国の古い物ですよとの答えがあった。日本もバブルの頃に、ヨーロッパから古伊万里を買い戻してますでしょ、との事であった。

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2019年10月 3日 (木)

福岡観光

日曜日から臨時休業にして福岡観光。

乱暴な話だが、これまでインド、スリランカ、アメリカ、香港と出掛けてみて、どこもそんなに変わらないなという印象があった。日本と違い過ぎて、上手く比較が出来ないからかもしれないし、感性がおかしいのかもしれない。

一方、なぜか福岡には違いを感じた。赤坂のホテルに宿泊したが、天神周辺は大都会。糸島へ足を伸ばしたが、少し移動したら大自然。食べ物は旨いのに、東京の八掛け。不動産は三割引きだ。道行く男女は目鼻立ちのハッキリした顔だちの人が多いせいか、ドレッシーな格好をして見える。空港からのアクセスも良い。

要約すると、都市として比較した時に、新鮮だからというのを差っ引いても、東京のバージョンアップ版として感じたのだ。東京で不動産を持つのはコストパフォーマンスが悪いから、福岡に押さえておく方が良いかなんて事も考えて不動産情報をチェックしてしまった。赤坂から薬院通りにかけて、麻布十番と表参道を合わせた様な雰囲気がある

これは凄いと驚いたのは、たまたま入った田中民芸。皮製品を扱う店だが、ローマの遺跡から出土した2千年前のガラスを利用したアクセサリなども製作している。アフガニスタンに買い付けに行く様なマニアックな店だ。直に判断してほしいからと、通販はやっていないそうだ。店の実力もあるだろうが、このタイプの店が十数年も続くところに福岡という街の懐の深さを感じた。

2019年10月 1日 (火)

糖質不足

糖質制限ダイエットが流行った頃、やたらに鬱やナルコレプシー、目眩や頭痛のご相談が増えた。

お腹に触ると妙にペソペソしていて力がない。要はガス欠だ。

栄養が原因のケースでは、対処は単純。米を食べた人はすぐに良くなった。麦でも良さそうなものだが、たまにお腹の張る人がいる。無難なので米をお薦めしている。

糖質制限については、太った人がダイエットの初期に行うのは有効だろう。自分などは明らかに糖質の摂り過ぎ。

また、糖質制限とは関係ないが、事務仕事をしている人に米を薦める場合がある。脳が糖を使うので、やはり糖質不足になりやすいのだ。体を見ると、頭皮に独特の固さが出る。

このケースのご相談は頭痛と目眩がほとんど。糖質不足は自覚しにくいのだが、突然に甘い物を食べたくなる機会が多く、かつ頭痛と目眩になりやすい人は試しても良いかもしれない。

2019年9月28日 (土)

今頃、夏バテ

今頃になって、塩分不足の症状を見掛ける。

子どもの手足に湿疹が出たり、夏バテ気味のお腹の張りなどが顕著なのだ。対処は簡単で、塩を摂る。

これは季節外れだ。従来の日本の気候だと、発汗が減った為に、塩が体内に残って悪さをする場合がある。関節などが痛くなるので、これを塩痛みと呼ぶ。

塩分不足になるのは、残暑が続く為だろう。亜熱帯の様、東南アジアの如しで、もうASEANに入れるんじゃないかというレベル。

夏バテの場合、施術では腹心環流を調整する。確か、これも整体用語ではなかったか。お腹から心臓への静脈的な体の流れが悪くなっているのを調整するのだ。お腹の鬱血が取れて、張りが柔らかくなる。最近はこればっかり。

2019年9月24日 (火)

歩き方

歩幅を大股にすると重心は落ちやすい。

ただ、フットワークは悪くなるので、その両立が難しい。

近頃、そんな事を考えていたのだが、さっき駅の階段を昇り降りする人達を見ていると、腰腹に力の入った良い歩き方をしている事に気がついた。

ところが、同じ人が平地を歩き出すと途端にダラシなく見える。なるほど、普段から階段を歩く様にすれば良いのかと気がついた次第。検証は必要だが。

なんというか、真理を特別な何かに求めるよりも、日常に探す方が好みだ。

ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ『選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論』

先日、雨の日に川崎駅前を歩いていたら、持ち歩いてた紙袋が濡れて破れてしまった。入っていた本がバサリと落ちたのだが、後ろから女性が駆け寄って来て拾ってくれた。ふと見ると、綺麗な女性だ。

はい、と手渡してくれたのは、ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ『選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論』。如何ともし難いのであった。

さて、内容の前半は自伝で、後半はファンからの相談に応えるという体裁になっている。銀座で働いて、スカルノ大統領に見初められ、後に政変。亡命先でのヨーロッパでの社交界の生活、ニューヨークに引っ越してからの富豪との交際。なるほど、〇姉妹が養殖物だとしたら、さしずめ天然物である。

本は目次を見たら、大体の内容は想像が出来る。例えば、年収200万円の好きな男性と年収1億円のそんなに好きでもない男性、どちらを選ぶべきかという設問。

一億円の男性と書いてあるに違いないと予想をして開いたら、やはりそう書いてある。判断の根拠としては、赤貧に耐えるうちに好きは減る一方だけれど、豪華な暮らしをしているうちに相手の事を好きになるというものであった。

ところで、本の内容とは無関係だが、大人って何だろうか?を考えてみると、昔は、自分でお金を稼いでいるのが大人だと考えていた。つまり、経済的独立。しかし、時は流れて考え方も変わった。例えば、今は、誰と結婚(に限らないが)してもそれなりに上手くやれるのが大人だと考えている。じゃあ、大人になんかならなくても良いやという気もするが、10年くらい経ったらまた違う感想もあるのだろうな。一回りして、これがこの本の感想というか連想だろうか。

2019年9月18日 (水)

ベルルッティ結び

10年くらい同じ靴を買い続けていた。幅の広い靴でないと具合が悪いのだが、それはサイズがピッタリ合うので気に入ってはいた。

その5000円くらいの靴を半年ごとに履き潰していたのだが、いい加減、長く使えるものを用意したくなった。

お店でBIRKENSTOCKの靴を履いたら楽なので、買って来た。サンダルメーカーが作っている靴で、「デザインはしない、ただ、自然が作り上げた」がキャッチフレーズ。つま先が広めに作られているのが特徴。重たい割にバランスが良いので、軽く感じられる。

そういえば、重心の落ちない人は、ちょっと大きくて重たい靴を履くと良いかもしれない。空手の型などを打っていても、裸足よりもその方が決まりやすい。

ところで、店頭で店員の方から解けない靴紐の結び方を教わったのだが、これが実に良い。「ベルルッティ結び」という結び方だが、確かにほどけないのだ。これはもっと早く知りたかった。

当たり前にやっている事に、意外と上手いやり方があったりする。くだらない話だが、シャツのボタンがよくダンチになっていた。最近、気がついたのだが、下からボタンを留める癖がある。それで、ボタンがよく見えていなかった訳だ。

2019年9月14日 (土)

臨時休業のお知らせ

9月29日(日)~10月1日(火)まで休みです。

2019年9月12日 (木)

美容の仕事

鼻の位置を上げてほしいとの施術の依頼あり。高くというのは多いが、位置を額側へ寄せるという依頼は初めて。上手くいった。

これは指を引っ張って行う。ポイントは力の集中。指を引く力を鼻へ正確に集める必要がある。相手の手首をしっかりと締めないと力が散るので、これが弛んではいけない。注意点としては、相手の顔の向きがある。鼻の位置を前方へ真っ直ぐに向けてもらう必要がある。

続けて、眼の目頭の切れ込みを深くしてくださいとの依頼。これも初めて頼まれた。連動を調べたら、頭蓋の額部分に響くので調整をしたら、これも上手くいった。

美容の仕事では予想もしなかった依頼が続き、年々器用になりつつある。

しかし、顔の細かい造作にこだわる方が多いのだが、施術者としては首から下に伸び代のあるケースが多いので、そちらへフォーカスしたい気持ちもある。特に、骨盤を調整しておくとプロポーションが良くなるので、無難で鉄板。バストアップの為に胸郭を上げるよりも、骨盤をキュッと引き締めて下から持ち上げる方が胸郭の保ちも良い。お尻が落ちると、胸も下がるのだ。この際、反り腰にならない様に注意する必要がある。

おもしろいのは、背中が楽になりましたよね?といった類のお声掛けをするとよく分かりませんという答えもしばしばなのだが、顔の調整では実に細かいところに気がつく方ばかりだ。効果を確認する為には、体感よりも視覚に訴えた方が有利だ。普段の施術に流用しても良いかもしれない。

2019年9月10日 (火)

自炊生活

最近、暇さえあれば料理をしている。

中華鍋を買ったので、全てそれで間に合う料理。イチジクと豚肉を合わせたら旨かった。調理全般、味付けが濃いので、とりあえずお店っぽい味になる。火を入れ過ぎて水っぽくなるのが改善点だ。

調理法の特徴としては、何にでもウィスキーのヴァランタインをかける。コクが出るのだ。同じウィスキーでも、ワイルドターキーだと料理酒にはならない。なんとなくエグ味が出る。

そういえば、何年も前に潰れた洋食屋の名店で、店員と客の会話を聞いていたら、ウチではこれを入れると知らない酒の名前を挙げていた。古い手帳に書いてあるはずなのだが、探すのが面倒くさい。

失敗としては、ピーマンの肉詰めをつくろうとしたら、肉の繋ぎの小麦を入れ忘れて、ピーマンのそぼろ炒めになってしまった。

当座の調理の目標は、中華料理屋で出て来る様な魚の丸揚げの甘酢掛け。途中経過として、魚は捌ける様になった。

2019年9月 5日 (木)

筋肉は裏切らない

今更の後悔は、学校の勉強をしっかりやっておけば良かった。

社会に出ると、努力をしたからといって報われるとは限らない。その点、若い時期の勉強はやった分だけ将来に繋がるので、効率の良い投資だった。大人になってから別の苦労をするよりもかなりマシ。

何の話をしているのかというと、実は筋トレの話だったりする。筋トレ初心者だが、やった分だけ、それも短期間で成果が出るので、これも割の良い投資だなあというロジック。筋肉は裏切らない。

それで、筋肉とお付き合いを続けているのだが、フォームを綺麗にしてみると、何回も出来ない事が分かった。適当なフォームで腕立て伏せをする分には何十回も出来るが、フォームを保ったままゆっくりやると、数回で腕がプルプルして来る。

当初、逆立ちを目標にバランス系のトレーニングに凝ってみたのだが、これは前のめりだった。基礎筋力が前提なのだろう。普通の筋トレをしていたら、それらのバランス系もやりやすくなって来た。

自分の体の問題を検討すると、背骨が固いと思い込んでいたが、むしろ、背筋が弱い。それが分かったのも良かった。

便所で考えた事

ポエムなんだけど、寂しいという気持ちも、集団動物である人間には必要な感情ではあるまいか。群れから離れるのは、生存のリスクなので。

さて、この寂しいという気持ちの根拠がどこにあるのかというと、素っ頓狂な意見だが、腸だったりする。寂しがり屋でない人も、お腹をくだしている時の心細い気持ちを思い出して頂きたい。

だから、逆説的に、腸が弱い人には割に寂しがり屋が多い。

何の話をしているのかというと、これは体癖の話をしている。例として挙げた、胃腸の調子をくずしやすいタイプを特に4種と呼ぶ。体質で人間を類型化するのだが、クレッチマーや血液型性格分類よりも細分化するので、そのロジックに慣れるまでいまいち分かりにくいかもしれない。

先日、玉ねぎを食べ過ぎてお腹を壊したので、そんな事を思いついてツラツラと書いている。

2019年8月24日 (土)

施術所を移転して一月弱。

来た方から、様々なご感想を頂くのだが、男性からは綺麗、女性からは広いというものが多くて、意外だった。逆かと思っていた。

ところで、最近、掌心発現に凝っていたので、人の指ばかり見ていた。施術中に無自覚に指が動くけれど、どの指が動くのかによって、どこの部位の調整が必要なのかを教えてくれるという代物。

親指が手足、人差し指がお腹、中指が頭、薬指が胸郭、小指が骨盤とそれぞれ対応している。

それで気がついたのだが、女性の場合、薬指が人差し指よりも長い方が多い。胎児期のホルモン環境で指の長さは決まるのだが、テストステロン濃度が高いと薬指が長くなる

俗流心理学的な決めつけだが、男性的なタイプに気に入ってもらいやすいのだ。逆に、世話好きな年上の女性には最初は好かれるのだが、飽きられやすいという自覚がある。意外としっかりしているのがバレるとダメというのが自分の言い分。誤解によって付き合い、理解によって別れるとは誰が言ったのだったか。

男性の場合、大人しい人か荒っぽい人の両極端と気が合いやすく、中間とは長続きがしにくい。どちらも自分の鏡の様な気がしないでもない。

活元運動

活元運動をやっていると、首の捻れの酷さを自覚する。

まず腕の動きが出て、次に首の動きが出て、だんだん腰の動きになっていく。手仕事なので、やはり腕が疲れを取る為の動きが出やすい。途中、補助的な調整を加えるのだが、眼の調整をすると動きが進展していく。これはディスプレイの見過ぎ。普段の体の使い方が出ている。

自己調整法として良い体操だが、人に教えると難しくて出来ないという声もよく耳にする。また、習った時は出来たけれど、家に帰ってやると出来ないという感想も多い。

ほとんどの場合、準備体操の不足が原因。もう準備体操が効いたのか、本番の動きが効いたのか分からないくらいに準備体操をやったら上手くいきやすい。

姿勢の注意としては、顎の位置がある。首の後ろの筋肉が緊張すると、頭も緊張して動きが出にくい。顎の位置を調整して、首の力を抜く為の工夫をすると良いかもしれない。

また、特別に捉え過ぎているのではないか、という懸念もある。音楽を聴いていたら、リズムに合わせて体を揺する事があるけれど、最初はそんな感じで良い。無意識の運動という言葉の意味を難しく考え過ぎかもしれない。

2019年8月12日 (月)

日常

ディープな黒人音楽ファンのつもりが、ただのサブカルくそ野郎とバレてしまった夜という記事を読んだ。演奏の仕事をする為に一念発起して渡米した男性、音楽バーで働き出すも使いものにならなかったので、店長から、次は客として来てくれよなと言われるくだりに苦笑い。いつか言ってみたいし、言われたい。

自分などは人生がそんな感じだ。好きな事を追い掛けたが、気が付いてみたら生活がない。当たり前を押さえていない。これまで繰り返した失敗の要因は、その辺りにあるのでなかろうか。最近、そんな反省をして、中華鍋を買った。ロジックの中途が抜けている訳だが、衣食住を充実させる事にしたのだ。

買ったのは山田工業所の鍋。美しい。しばらく前に、馴染みの中華料理屋が閉店したので、牛肉とニンニクの芽の炒め物が食べられなくなってしまった。その再現を目指しているのだが、脂っこくなってしまう。サラリとした食感にするのが難しい。

包丁を選ぶに辺り、色々見た。ブランドとして、関孫六が実用一点張りという雰囲気で良いではないか。物に頓着しないつもりだったのだが、意外と好みにうるさい事を発見しておもしろかった。

365日、同じ服を着ていたが、それにも飽きた。この間、御殿場のアウトレットまで行って、まとめ買いをして来た。ランバンには洒落っ気を前面に感じるが、ちとクドい。一方、アバハウスは普通の中にちょっと色気があって良い。

一体、何の話をしているんだという趣も出て来た。いや、非日常を求めるよりも、日常の中に非日常を見つける姿勢の方が豊かではないか、なんて事を考えたのだ。

2019年8月 9日 (金)

四十肩

毎年、夏に由比ヶ浜へ行くのを習慣にしている。定休日の火曜日、まだダンボールの開梱も終わっていないのに、逃避がてらに行って来た。

毎回、外食のお店に迷うのだが、小町通りを歩いていて古そうな洋食屋を見つけた。入ってみると、よくある夫婦でやっているスタイルのお店。訊いてみると25年やっているという。チーズカツレツを頼んだが、それだけ続いてる店が不味い訳がない。優しい味に満足した。

海へ行くと、平日だからか人はまばら。入れ墨の入ったお兄ちゃん達は体を鍛えていて、軒並み細マッチョの風情だ。海でうつ伏せになって波に揺られていたら、入れ墨のお兄ちゃんに大丈夫ですかと起こされた。溺れていた訳ではなかったのだが、気の良い連中だ。

しかし、浜辺で見掛けるのは20代ばかりだ。そして、実は2週間ほど前から四十肩である。流れる時は無残。四十肩は悲惨。

だが、ちょっと自慢しておくと、二週間ほどで四十肩は良くなっている。餅は餅屋である。正直、人を施術してもここまでの短期間では良くならない。腰にある老眼の場所をせっせと調整したら良くなった。

四十肩は目、五十肩は腎をやると良くなるものが多い。以前、七十代の同様の症状を見たが、それは肺の調整をしたら良くなった。肩の関節が単純に石灰化しているというだけではなく、多くの場合、身体機能の衰えと密接だ。

帰りにSJOコーヒーに寄った。主人は相変わらず愛想なしだが、コーヒーを淹れる所作は綺麗だ。

移転して

移転して一週間余り過ぎた。居心地上々、評判も上々。

前の場所では3年過ごしたが、似合わない服を着ていた様なものだった。その前の物件の立ち退きに伴い、近所に借りられて助かったのだが、避難的な意味合いが強い。

移転前の最終日、最期にいらした方が、ここに移ってオシャレになったけれど、何か違和感があって、いつか慣れるかと思っていたがついに慣れなかったと漏らしていたが、自分の感想そのままだった。

意外と最初に借りた物件の方が評判は良いのだ。築50年のオンボロアパートの一室だったが、あそこで僕がやっているのがおもしろかったのだ。カルトにしか見えない。

しかし、思い出を美化している様な気もする。当時はまだ20代だったので、おさまりも良かったのだが、今の年齢であそこにそのままいたら、みすぼらしかっただろう。

今回の物件は馴染みの不動産屋から紹介してもらったのだが、最初に見て、これを借りなければバカだと思った。それだけ場と条件が良かった。腰の重いタイプだが、不動産はその時に決めないと人手に流れてしまう。思い切って、借りる事にした。

男の40代はボーナスステージなので、家賃は上がるが、ちょっと賭け金を積み上げておこうかという気持ちもある。これが中盤戦になるか、後半戦になるかは分からないが、やってやろうじゃないか。

2019年7月18日 (木)

トンファー

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差し入れにトンファーを頂いた。沖縄空手で使われる武道具だ。

練習に道具を使うメリットは、体の動きに制限が出るところ。例えば、ゴルフの常識があれば、クラブをバットみたいに構える人はいない。

素手だと動きのパターンが多過ぎて、かえって基準が分からなくなる。逆に、道具を持った際の体の使い方を素手に応用すると、原理原則が明確になる。

何でも好きにしていいよでは途方に暮れる。無制限の自由は不自由に似て、むしろ、答えを得るには制限が手掛かりになる。

トンファーの場合、普通に振ると遠心力で体が開いて隙だらけになるので、引手をしっかり取る意識が強調される、のかもしれない。

2019年7月13日 (土)

『慢性不眠が薬に頼らず楽治る最強療法』

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マキノ出版様刊行『慢性不眠が薬に頼らず楽治る最強療法』に記事が掲載されました。体験者の方、編集部の方にはお世話になりました。

2019年7月 9日 (火)

ゲーム・オブ・スローンズ

昨日は朝5時に起床して、スターチャンネルに入会。『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終章を見た。

初見は数年前のインド旅行の帰路、飛行機の中だった。吹き替えも字幕もなかったが、映像から迫力を感じた。雪の中を甲冑を来た髭面の騎士達が馬で駈け、大きな狼が並走するシーン。跪いた脱走兵に祈りを捧げて処刑するシーン。中世風の街ひとつ。舞台へのお金の掛け方に本気を感じた。

ファンタジー作品だ。双子の男女の近親相姦の現場を偶然見てしまった7歳の男の子。彼が塔の上から突き落とされるところで第1話が終了。あの子どうなった?と気になっていて、ようやく昨年から見始めたのだ。

その双子も突き落とされた男の子も王族で、そこから波乱が始まる。中身はエログロナンセンス。アーマードバトルのチャンバラで、毎回の様に手足も首も飛ぶ。去勢された奴隷の軍勢がいて、名称が「穢れなき軍団」。いちいちこのセンスでゲップが出る。この味付け濃い目に慣れると、大概の映画を観ても退屈になってしまう。

これまでは吹き替えで観ていたのだが、最終章は吹き替えが間に合っていないので、字幕で観た。すると、ものすごく作品のイメージが変わった。主人公、ジョン・スノウの声と話し方が実にモッサリしていてダサいではないか。

HBO製作のドラマシリーズなので、イギリス流のブラックジョークが利いてる。作中、ヒロインが主人公より信頼できる男は誰だ?と尋ねられて、彼より背の高い男だと答えていたものだ。スノウ氏、背の低い三枚目扱いなのだ。吹き替えで観ているうちは、文脈が分からなかった。吹き替えの声が良過ぎる。

こうして声の重要性に気がついた次第。

施術では、声のトラブルのご相談は多い。この時、声のハウリングをよく聴くと、お腹の特定の部位から響いている事が多い。喉が痛くとも、そこが原因である事がほとんどだ。大概、固く張っているので、押さえて柔らかくすると声が出る様になる。

プロミュージシャンの場合、肝から、酒焼けが圧倒的に多い。職業柄、飲み会が多いからだろう。この場合、のど飴の類には、あまり効果が期待出来ない。

しかし、こんなことを書いていると、そのうちうっかりすると発声について尋ねられてしまう。実際には音痴なので、完全に専門外だ。ご近所のヴォイス・トレーニングの先生をお訪ね頂いたら良いのではないだろうか。

2019年7月 8日 (月)

最近、皮を引っ張る事に凝っている。筋肉と癒着した部位の皮膚を引っ張って剥がす。そうした場所を引っ張ると痛い。

筋膜がどうのこうのと理屈は可能なのだろうが、メカニズムは分からない。とにかく筋骨格を調整しても効果が小さいものが、これをやると意外と効く。

自分の手首の関節が拡がっていて、仕事柄、手が疲れるのはしょうがないのだが、締めても締めてもキリがなかった。しかし、手首周辺の皮を引っ張ると、これが保つ様になった。

連想して足首もやってみた。すると、ガスが沢山出た。右足首を調整するとガス抜きになるというのがマニュアルだが、これまで効果がいまいち分からなかった。膝から下の脛部を徹底して調整すると、確かに効果がある。ただ、これはコンディションの個人差も大きいかもしれない。もっと簡単に効果のある人もいるだろう。

変形股関節症の何人かにやってみたら、かつてなく可動域が拡がるので、これには驚いた。正直、痛みを止める事は出来ても、可動域を拡げる事が難しかった。光明になれば良いが。

2019年7月 2日 (火)

『安心』8月号

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マキノ出版様刊行『安心』8月号に腎臓ひねりの記事が編集、再録されました。体験者の方、編集部の方にはお世話になりました。

2019年6月30日 (日)

眼瞼下垂

なんとなく、ブリッジ、プランク、片足立ち、逆立ちをメニューしてやっている。全てバランス系のトレーニングで固めてみた。

ブリッジをやって分かったのは、背中の柔軟性がないというよりは、腹筋に対しての背中の筋力がなかったということだ。ブリッジをやったら、大分、背中がしなる様になった。

肥田式強健術では、腰腹同量と言うのだっけ。同じ意味なのかは知らないが、腰が強過ぎても、腹が強過ぎてもバランスが崩れる。反り腰は、腹に対して腰が強過ぎる、或いは腹が弱くて起こるのだろう。

ブリッジの副産物で、目が開けやすくなった。実は、眼瞼下垂の調整ポイントが腰にある。要は、腰が弱るとそうなる。老眼も同じカテゴリー。

2019年6月28日 (金)

梅雨の調整

昨夜の研究会の参加者は女性だけだったので、ヨガ教室っぽい流れでやってみた。

基本の体操と訓練、手当、季節の体の整え方をやったのだが、これはこれで良いなと考え直した。

お勉強にしてしまうと、体よりも頭が忙しい。それよりは、体験としての強度を重視しても良いかもしれない。その場で体が変わる以上におもしろいことはない。

そういえば、自分が勉強していた頃はテクニック的なものを習う機会が少なく、ボディワークがその中心だった。

開業したら、そのフラストレーションなのか、やたらにテクニカルな内容を教える会をやっていた。結果的に、それでは使える様にはならなかった。体を変えないとかえって難しい。

いや、練習中に口を出し過ぎる傾向があって、逆に足を引っ張っていたかもしれないなんてことも反省した。なんでもそうだが、場をコントロールする欲求が強いと失敗をしやすい。

さて、梅雨の調整法だ。とにかく、湿気で腎と呼吸器に負担が掛かりやすい。具体的には浮腫むし、腰が痛むし、息苦しくなりやすい。調整のポイントはいくつかあるが、ひとつは腎それ自体。下腹部に触れると冷たくなっている。その冷え取りをすると、腰は楽になり、浮腫みが取れる。呼吸器の絡みでは、腰のベルトラインに横隔膜の振幅を強化するツボがある。そこを刺激すると、肺活量が増えて息がしやすくなる。

湿気で発汗が阻害されるのも、梅雨時の体調不良の原因だ。これは大腿部裏面を刺激すると、汗腺が開く。やり方は簡単で、前屈をすれば良い。肌がベトつきやすい季節だが、前屈をした後に肌を撫でるとスベスベになっていることが確認出来る。

腎の疲れは脊椎の胸椎10番と腰椎3番に、可動性の欠如として現れる。

2019年6月22日 (土)

ポール・ウエイド『プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』

整体の成立は、戦前にさかのぼる。その体系は、当時、有力だった療術を集めて、編集されている。

時代背景として、現代では当たり前となっているストレッチと筋トレの概念に乏しい。自分も、それらの専門的な訓練は受けていない。という以前に、実践の習慣がないので、以下、読書感想文以上のものにはならない。

先日、ポール・ウエイド『プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』を買った。内容は、アメリカの刑務所内で、トレーニング器具もなしに囚人たちがどの様に体を鍛えているのか、そのノウハウを紹介した内容だ。

著者は、ポール・ウエイド。20年以上、アメリカ国内の刑務所に収監されていた謎の人物だという。もしかしたら、著者が話者として設定した架空のキャラクターかもしれない。カルロス・カスタネダにとってのドンファンの様な。

著作の論旨は、マシントレーニングに対しての自重トレーニングの優位を説く内容となっている。筋肉を部分的に鍛えるマシントレーニングでは、本当に動ける肉体は得られないという論旨が展開されている。

その具体例として紹介されているのが、片手でのプルアップであったり、片手での腕立て伏せであったりする。ジムのトレーニーの中に、片足でのスクワットを完璧なフォームで行うことの出来る人がどれだけいるだろうかと煽っているのだが、自分は筋トレの経験不足なので、あ、そうなんだという感じ。

著者の主張の是非は置いても、システマティックなトレーニング理論だ。プッシュアップ、クランチ、スクワット、プルアップ、ブリッジ、逆立ちの6種類の運動をそれぞれ10段階に分けて習得していく。プッシュアップも最初は壁押しである。そこから段階を上げていき、最終的には片手腕立て伏せへと進む。怪我を予防する為の注意なども解説されていて、すごく丁寧な内容ではないか。動作の終点で一秒止める、弾みをつけてはならない、など、筋トレを体へ利かせる為のコツが十分に解説されている。

読んでいて、眼から鱗だったのは、筋トレとストレッチを強いて分ける必要がないという視点。確かに、筋トレでも柔軟性は養える。

本を参考にして、自分でもちょっとやってみて気がついたのは、背筋が弱いという事実。その為、今日はブリッジをやっていた。片足立ち、プランク、ブリッジをメニューにしよう。この著者、煽るのがとにかく上手いのだ。お前ら、そんなマッチ棒みたいな体で生きていけるのか?気分はもう『ロッキー』である。

また、言語感覚が素晴らしい。無駄なトレーニングを休んで、かえって結果が出ることがある。筋肉を貯金する、転じて、貯筋だそうである。毎日が貯筋。

2019年6月20日 (木)

施術所移転

施術所を移転することにした。

先週、馴染みの不動産屋に紹介されたのだ。他社の参入を抑えて、まず自分のところのお客さんに見せているとの強気のコメント。

見に行ったら、確かに良い物件だった。駅から近い。先日まで、美容外科のクリニックとして使われていたそうで、中も綺麗。元々、どこぞの男爵の屋敷があった土地らしい。

火曜日に契約書を交わして来た。今の場所は7月末で閉めて、八月上旬には新しい場所の営業を予定。広くなるので、講座が出来そうだ。

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