ある人から「先生はその歳で貯金などしてはいけない。贅沢を知らないと。贅沢って分からないでしょう?」と言われた事がある。
はて、贅沢とは何だろうかと一瞬思ったが、次の様に答えた。「僕は空手を習っているが、これはと思った先生からたった数人で習っている。これが最高の贅沢だ。」
すると、その人は「それは確かにそうだが、オーソドックスを知らなければ、その言葉には力がない」という趣旨のお答え。一本取られた。確かにそうなのだ。吉兆や久兵衛はこうだという話を聞きながら、過去の贅沢体験を思い返したのだが、いかんせん貧しい。
ところで、僕はよく歌舞伎町の風林会館にあるビリヤード場に出かけるのだが、場所柄が場所柄なので、遊ぶ時には結構気をつかう。変な打ち方をして、キューでビリヤード台のカバーでも傷つけ様ものなら怖い思いをしそうなのだ。(無神経な友達が変な打ち方をしようものなら、働いている人を見させて場所をわきまえろと注意をするくらいだ。)
そのビリヤード場にはダーツとバーが併設されていて、バーではいつも高級過ぎるスーツを身にまとった男性が酒を飲んでいる。(石原都政で歌舞伎町が浄化される前の話なので、今どうかは知らない)何年か前にその店でダーツで高得点を出した事があるのだが、お店がドリンクをサービスしてくれるというので、僕はジンを頼んだ。そのジンの旨いこと旨いこと。居酒屋のカクテルくらいしか飲んだ事がなかったので、感動したことを覚えている。
ちゃんとしたところで飲む酒の味は違うという話なのだが、やはり僕に贅沢を語る資格はない様だ。
しかし、整体の観点から語るならば、腹が減っていれば何でも旨いし、汗をかけば塩辛いものを旨く感じるのが人間の体だという事は言える。贅沢に縁がないという人は、ちゃんと腹が減ったら食欲が出る様にまず体を整える事だ。
最近のコメント