反思想
思想の話をする。僕等は思想というと、つい共産主義の様なものを考えてしまうのだが、ああいったものは思想ではない。コーヒーが120円で買えるとか、貯金が美徳だとか、僕等が当り前だと思っている考え方こそが思想で、共産主義の様なものは思想のカウンターとしての「反思想」なのだ。受け売りなんだけどね。
「風邪の効用」に代表されるが、野口整体も現代社会では「反思想」だ。
人間が健康になっていく時に、野口整体では建設の前に破壊があると考える。なぜその様なことを考えるのかというと、具体的には、体操や施術によって好転反応が起こるからだ。
好転反応とは、体が元気になっていく時に起こる三段階の体の変化をさす。例えば、歯が痛い時に喩えて言うならば、その変化は次の様になる。
○弛緩反応
歯の痛みが止まる。
○過敏反応
歯がまたズキズキとして感じられる。
○排泄反応
唾がたくさん出て来る。
弛緩反応までは体が軽くなった様に感じて、整体を受ける人も喜ぶのだが、大変なのは過敏反応の時期で、この時期には何年も前の打撲のあとや古傷などが痛むことがある。そうした部分は、体に悪影響が残っていて、体の動きを悪くしているのだが、そうした部分も好転反応を経ることで体の動きを取り戻していく。
僕自身、整体を受ける過程で、膝が痛くなったり、腕が腫れるという体験をした。アスファルトで膝を打ったことがあるのだが、過敏反応でやはり膝が痛んだ。そして、その痛みがなくなった後には、膝の動きが見違えるほどよくなっていたものだ。
仕事をしていて一番気を使うのは過敏反応の時期だ。しかし、弛緩反応まででは、本当の意味では体は元気にはならないのだ。過敏反応、排泄反応を経て、体は元気になっていく。


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