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2016年12月

2016年12月25日 (日)

向き不向き

昨日、風呂場で転んでお尻を打って、歩行困難になったという方がお越しだった。

調整自体は難しいものではなくて、すぐに良くなった。

触っているだけで不思議ですねとおっしゃるのだが、その触ることを訓練するのだ。

自分も勉強をしてみたいが、向き不向きはありますかとお尋ねになられたので、そもそも、あまり興味を持つ人の多いジャンルではないから、興味があるだけで向いているんじゃないですかとお応えさせて頂いた。

あとは、普通の社会的なリテラシーが重要なのではないだろうか。生徒にも口を酸っぱくして言うのだけど、別に整体を仕事にしたからといって、そこまで職人的な世界に没入出来る訳ではない。ロマンとしては良いけどね。

現実、脱サラをしても上手くいかない人も多い。パーソナリティに社会的な弱点があったとしたら、それがそのまま整体の仕事においても足を引っ張る。そこを勘違いするからではないだろうか。

自分も散々に苦労をしたのだが、フリーランスだと会社組織と違って、弱点を矯正される機会も少ないので、その点は余計にシビア。

そういえば、開業した頃に、年上の指圧師の方に整体を教える機会があったけれど、彼はこれみよがしに絨毯のゴミを拾って見せたものだ。生徒の立場なので正面切っては言いにくいので、そういう形で掃除の仕方が悪いと教えてくださっていた訳だ。結局、喧嘩別れをしたが、そういうところは嫌いではなかったな。

異業種交流会

数日前、近所の美容院の社長さんに、韓国料理屋でご馳走になった。

良い機会だったので、長年の疑問をお尋ねさせて頂いた。美容院の従業員には若い人が多いけれど、ある程度の年代になったらどこに行くのか疑問だったのだ。

実際、業界でも問題になっているのだそうだ。独立をするか、見切りをつけて他の業界に行くかという状態らしい。

そこが問題なので、薄給と長時間労働を改善して、美容師の地位向上を図りたいとおっしゃるので、話がおもしろくなって来たなと前のめりになった。

異業種で、でも、それほど遠い仕事ではないので、話の噛み合うところとそのズレが楽しい。同業者が適当にやって潰れていくのを沢山見て来たので、マネジメントが必要だという話も伺えて良かった。

自分で舵を握っている人は格好良い。みんな自由を求めているけど、それは安定有りきの自由なので、それは俺の考える自由ではない、という台詞に痺れた。

対照的に、さっき施術を受けに来た方から、お年玉を頂いてしまった自分は、はたして大丈夫なのだろうか。

2016年12月24日 (土)

説得よりも納得

健康法に熱心な奥様が整体を薦めて、ご主人は気乗りしないという話をお聞きすることがある。

うちだと続けて通うので不思議だというコメントを頂く機会があるのだが、おそらく相手を変えようとしないからだろう。

押し付けられると、生理的に反発するものなので、そんなことをしてもしょうがない。正面から健康問題を話すよりも、相手が興味を持ちそうな話をさりげなく耳に入れたら、なんとなくその気になってくれる。

テクニカルにもそうで、外部から加えられる力には、やはり反発をするので、それは握り締めた拳を外からこじ開ける様なもので、悪手だ。

それよりは、握った拳を自分で開く様に持って行くと、施術の効果が長持ちもする。握り拳を無理やりに開いても、すぐに自分の力で閉じてしまう。

握った拳というのは喩え話で、人によっては肩でそれをやる人もいるし、腰でそれをやる人もいる。

それを相手に上手く伝えられたら、症状も自然と改善していく。説得よりも納得。正直、なかなかそれが分からなかった。ここまで来るのに、随分と時間が掛かっている。

2016年12月23日 (金)

統一理論

整体を学んだ人は、大体、二通りのスタイルに分かれる。

テクニックでスパンスパンとやる理論派か、手感覚でジーッとやる感覚派の二通り。

男性には理論派が多いし、女性には感覚派が多い。そして、理論派は60代の半ばくらいでバテて引退、長く続くのは感覚派というのも定番。

両端は決まっているので、自分はどの辺りに落ち着こうかと、この数年、距離感を測っていた。来る人の向き不向きもあるので使い分けてもいたし、その時の関心とブームもあってハッキリしなかった。カメレオンでいいやとも思っていた。

ここに来て、丹田を開くというコンセプトに気が付いたので、位置が定まった。

結局、感覚を理論化するというアクロバットが必要だった。ビリヤードに計算式で射角を出す打法があるのだけど、それに等しいことをやったぞと、昨日の研究会では大威張りだった。

基準さえ確立したら、感覚で処理していたことを理論で済ませられる様になるので、負担が何分の一かにはなる。主観的には、それまで暗算でやっていたことを電卓でする様になった、という感じ。

数年越し追い掛けていたテーマに結論が出たので、変なテンションだ。

丹田を開く

冬至とは一体何だったのか。急に暖かくなった。

春先になると気鬱をやる体質の人がいるけれど、割と自分もそうだ。

昨日がそうで、お昼休みに角金でニシンの塩焼きを食べて、機嫌良く歩いていたはずなのに、なんとなく気鬱になった。

モリバコーヒーに移動して、キリマンジェロを啜りながら暗くなっていたのだが、午後の予約もあるので、自分で体を調整することにした。見たら、頭頂部が閉じている。

開いたら、一気に気分が良くなったので、閃いた。臍下丹田というけれど、どこが丹田なのかは人によって違うのだ。お腹にある人もいれば、胸にある人もいる。場合によっては、足裏がそうだという人もいるかもしれない。

夜に研究会で、丁度良く、膝が痛いという人がいたので、閉じている眉間を開いたら、それで膝も良くなった。そうなんだよなあと思った。

手技療法者の常として、統一理論を求め続けていたのだが、どうまとめてもしっくりこなかった。

人体の中心をどこに求めるのかには喧々たる議論があり、胸が大事という人もあれば、頸椎が根本だという人もあり。しかし、やはり何を聞いてもピンと来なかった。

人によって違うということに、やっと納得することが出来た。ああ、スッキリした。

2016年12月21日 (水)

この世界の片隅に

昨日は二子玉川へ『この世界の片隅に』を観に行った。

舞台のメインとなるのは戦時中の広島と呉。主人公は郷里の広島から呉へと嫁入りする19歳の女性だ。彼女の新婚生活は、丁度、戦争の末期から終戦にかけての時期と重なる。

タンポポなどの野草を工夫して食べたり、防空壕を家族で和気あいあいとつくったり、戦禍で困窮する中でもその新婚生活には明るさがある。

原爆投下というカタストロフが予告されているので、ドミノ倒しの瞬間に至るまでを眺める様な幸せの羅列が続く。軍港地である呉への爆撃が激しさが増す中、いよいよ。

『プライベートライアン』、『硫黄島からの手紙』よろしく、鉄砲を撃ち合うのが男の戦争だとしたら、こちらで描かれるのは女の戦争。

作中の建物は実際の資料にあたって、忠実に描いているそうだ。作中、幼馴染の水兵が主人公の夫婦宅を訪ねて来るエピソードがあったけれど、ああしたことも実際によくあったことなのだろうか。特攻隊とか。

ところで、持論なんだけど、ストーリーなどの抽象的なテーマが縦軸で、キャラクターやエピソードなどの具体的なディテールが横軸。あれだけテーマがしっかりしていると縦軸の高さは充分なので、後は、ディテールを増やすほど、縦横で出来る山は大きくなる。

伏線のばら撒き方が豪華で、もうちょっと転がりそうなエピソードもサラッと消費してお仕舞い。その繰り返しで裾野が広くなっている。

映画に限らず、ありとあらゆる仕事もそうで、社会的意義や理念といった縦軸がないと人は集まらないし、高い理想だけがあっても、商品力がないと横の広がりがないので、棒みたいに不安定になって継続性に乏しい。ボランティアや学生の左翼運動みたいなもの。

逆に、どれだけ商品が良くても、社会的意義がないと人には求められない。変な喩えだけど、世界最高のタイプライターをつくっても無意味。モノを見る時、縦横のバランスについていつも考えるのだけど、その点、『この世界の片隅に』は凄かった。

2016年12月19日 (月)

手技療法講座

〇講座内容

毎月、やっている手技療法の講座です。

臨床的な内容です。整体操法、均整法をベースにして、これは効くという手技を指導させて頂きます。

質疑応答を交えながら進めてくので、かなり実際的な講座だと自負しております。

プロ、セミプロ向けの講座です。

〇開催日時

1月29日(日)15:00〜18:00

〇開催場所

浜田整体

〇会費

1万円

〇お申し込み方法

浜田整体までメールか電話でお申し込みください。メールで申し込まれる場合は、①お名前 ②電話番号 ③ご希望の講座 をご記入ください。定員があります。

〇持ち物

・ハンカチかフェイスタオル(うつぶせになった時に、お顔の下に使ってください)
・清潔な靴下(足裏に触れる場合があります)

〇ご案内

・開始時刻の10分前からご入室頂けます。
・更衣室はありません。お着替えをされる方には、ご不便をおかけしますが、お手洗いをご案内しています。
・実習では、なるべく同性同士で組んで頂く様にご案内しているのですが、人数の都合上、難しい場合があります。その時はご容赦ください。

2016年12月18日 (日)

施術

喉が痛くて声が出ないという方がいらしていたので、調整をさせて頂いた。

喉に触れて腫れている側を確認したら、足裏にある喉の場所を押さえる。また喉を見ると、まだ腫れている。

体を調べていくと、お腹の張りが顕著だったので、張りがなくなるまで調整を続ける。

喉を見たら腫れが引いていたので、ここで勝負。声を出して頂いたら、ちゃんと声が出るということだった。

ご相談内容を伺って、原因を見つけて、調整して、確認する。毎日、その繰り返しだ。

2016年12月17日 (土)

整体教室

〇講座内容

整体にご興味のある方に、のんびりとマイペースに学んで頂くという趣旨の講座です。

テーマは特に設けません。ご参加をされる方に合わせて、その時その場で内容を決めていきます。体操をしたり手当療法をしたり、雰囲気で決めます。

人が集まる様であれば、継続的な開催を予定しています。

がっつく方には向いていませんが、ご参加をされるうちに何時の間にか整体が身に付いていた、という様な方が増えれば良いなと願っております。

〇開催日時

12月21日(水)19:00~20:00
12月28日(水)19:00~20:00

〇開催場所

浜田整体

〇会費

2千円

〇お申し込み方法

浜田整体までメールか電話でお申し込みください。メールで申し込まれる場合は、①お名前 ②電話番号 ③ご希望の講座 をご記入ください。定員があります。

〇持ち物

・ハンカチかフェイスタオル(うつぶせになった時に、お顔の下に使ってください)
・靴下(足裏に触れる場合があります)

〇ご案内

・開始時刻の10分前からご入室頂けます。
・更衣室はありません。お着替えをされる方には、ご不便をおかけしますが、お手洗いをご案内しています。
・実習では、なるべく同性同士で組んで頂く様にご案内しているのですが、人数の都合上、難しい場合があります。その時はご容赦ください。

家庭療法講座

〇講座内容

お子さんやご家族を対象にして、ご家庭で出来る整体を覚えたいというご希望をお聞きすることがあります。

近頃も風邪が流行っていますが、過ごし方次第でその経過には差が出ます。

今回の講座では、風邪をテーマにしますが、その手法は他の機会にも応用が出来ます。

脈の見方や風邪の種類に応じた手当の方法。前提としての風邪についての考え方などをお伝えさせて頂きます。

〇開催日時

12月26日(月)11:00~12:00

〇開催場所

浜田整体

〇会費

4千円

〇お申し込み方法

浜田整体までメールか電話でお申し込みください。メールで申し込まれる場合は、①お名前 ②電話番号 ③ご希望の講座 をご記入ください。定員があります。

〇持ち物

・ハンカチかフェイスタオル(うつぶせになった時に、お顔の下に使ってください)
・靴下(足裏に触れる場合があります)

〇ご案内

・開始時刻の10分前からご入室頂けます。
・更衣室はありません。お着替えをされる方には、ご不便をおかけしますが、お手洗いをご案内しています。
・実習では、なるべく同性同士で組んで頂く様にご案内しているのですが、人数の都合上、難しい場合があります。その時はご容赦ください。

優先順位

人差し指を立てて、両手で空中に〇を描くことは出来る。

ところが、右手で〇を描きながら、左手で△を描く様なことは出来ない。人間の脳はそんな風には出来ていない。同時には、一つの情報しか処理出来ないのだ。

左右の手で違う図形を描くのはアンヴィバレンツな状況のメタファーだけど、現実生活においても、一度に右と左に行けみたいな指示には対処が出来ない。

両手で〇、両手で△は描けるのだから、二つのことをしようとすれば、時間を細かく割るしかない。連続性のある時間を三分割出来れば、人からは3つのことを同時にやっている様に見える。

結局、人間の能力は、その瞬間瞬間での優先順位の付け方ではないか、という話を友人にしていた。集中力の実際でもある。

そうしたら、吉本隆明が、老人性鬱の人は毎日の生活に変化がなくてそうなるのだから、三時のおやつを楽しみにするとか、一日の時間を分けていくと良いという話をしていたと教えてくれた。

そんなことを言っていた人が、曖昧になって、昨日も明日もなくなってしまったのは悲しいですねで、話は終わってしまったのだが。

ところで、優先順位というのは、整体の施術においても大切なものだ。

例えば、初回の方が、受付表に色んな症状をご記入される場合がある。腕も痛ければ、腰も痛い。鼻は詰まるし、お腹の調子も悪いみたいな感じ。

その際、どれがクリティカルな問題なのかをお尋ねすることがある。次はどれなのかも尋ねる。優先順位をつけるところから、もう症状の改善は始まっている。

2016年12月15日 (木)

正拳突き

生徒の鍼灸師の方が整体を受けに来てくれた。

酔っぱらって、壁を芦原会館仕込みの正拳突きで殴ったら、手首が腫れたというご相談だった。

結構、腫れていて、骨をやってんじゃないのと笑った。

人体のおもしろい仕組みだが、逆側が対応している。つまり、右足首と左手首、左膝と右肘といった様に、体の反対側が対応しているのだ。

右手首だったので、左の足首を調整したら、それで大分、手首の腫れは引いた。大概、手技を学ぶと身体観が変わる。

本人は小指側で突いて傷めたのではないかと話していたのだが、橈骨側がおかしくなっていたので、突きとしては正確に親指側を当てたが、壁は固かったのではないですかと感想を述べた。

最期に、一か月は壁を殴らないでくださいねとお伝えした。

開業祝い

昨日は大学へメディア論の講座の聴講に出掛けた。

SNSに言及して、twitterはひがみ、Facebookは自慢というレッテルがあって笑った。そうかもしれない。

どちらも、メンテナンスに手間がかかり過ぎるので、やっていない。健康問題を扱うと、大変そうだしね。でも、twitterくらいはやろうかな。

講座の後、少人数での質問を受け付ける時間がある。知りたいことをお聞きしてみたのだが、いやあ、これは楽だ。Google先生の100倍は的確な答えが返って来る。

夜は弟子の芳田さんの開業祝い。金髪にしろと冗談半分で言っていたのだが、着物でやっているらしい。それで良い。

僕のコピーになってもしょうがないので、自分の色を見つけろとも伝えておいた。合う人間がちゃんと来てくれる。

身体的に大変な仕事ですねというコメントもあった。まあ、それはじきに慣れる。人体の扱いにいかに手馴れているのかが問われる。解剖学というよりも、手感覚としてのリアリティー。人体の重さとか硬さとか、柔らかさとか。

一人の仕事は煮詰まりやすいので、なるべく外へ出る機会をつくった方がいい。自分もお昼は2時間取っていて、今日は東京駅のエリックサウスで食べて来た。やはり旨いが、暑い国の食べ物なので季節外れではある。食べたら、鼻が詰まってクシャミが沢山出た。

2016年12月14日 (水)

判断基準

梁川先生と小笠原先生に個人レッスンにお越し頂いたのだが、問題意識が近いので自分にも良い刺激になった。

以前と同じ様に丁寧な施術をしていても、人の受け取り方が違うという話題になったのだが、それはおそらくインターネットの影響だ。

現代人はとにかく損をしたくないのだ。得をしたい訳ではない。ベクトルが逆だ。買い物をする時に価格ドットコムをチェックするのも、損をしたくないからだ。

だから、インターネットで横並びになると、選択肢が沢山あるかの様な錯覚をするので、隣の芝が青く見えてしょうがない。手技業界に限らず、あらゆる業界で起こっていることで、それはもうしょうがない。

手技に特徴があるとしたら、ユーザーには価値判断が難しいという点だ。人はラーメンの旨い不味いは判断が出来るけれど、日常的なものではない手技の上手い下手など分かるはずがない。

でも、それでも伝わるものはあるというのが結論。人の見る目を信頼したら良い、と思っている。ちゃんと伝わるし、嫌でもバレる。

それは仕事としての視点だけど、自分がユーザーとして価値判断をする時に何を基準にしているのかを考えてみると、それは縁と人。

だから、飲食店を決める時にも食べログは参考にしない。飲食店を紹介する際も、お店のホームページがあるのなら、食べログではなくてそちらを記載するスタンス。

とりあえず、寺門ジモンさんの薦めるお店には行ってみようとか、町山智浩さんの薦める映画は見てみようとか、そんな感じ。データは足切には便利だけど、そんなもので物事を決められる訳がない。

2016年12月13日 (火)

金の斧、銀の斧

先日、編集者の方と打ち合わせをしていて、整体はイメージの資産に乏しいという話になった。

例えば、ヨガにはそれをやらない人にも、なんとなくのイメージがある。整体にはそれが乏しいので、本をつくる際にはそのイメージを構築する必要がある。

何年か前に、やはり出版業界の方から、売れる本をつくりたいですか?それとも、良い本をつくりたいですか?と尋ねられたことがある。

泉に落としたのは金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?みたいな試しだけど、その時は良い本をつくりたいと答えた。

今ならその答えが間違いだったと分かる。そもそも、売れなければ誰にも読まれない。良い本なのは当たり前で、売れる本をつくるべきだ。

さあ、どうしようかという話なのだが、その為に初心を取り戻したい。施術者の視点が強過ぎては普遍性には届かない。あの頃、何も知らなかった自分は、どうして整体をおもしろいと感じたのだろうか。

おもしろい本や映画を見つけたら、つい誰かに教えたくなる。そんな視点で物語りたい。

2016年12月12日 (月)

ハバネロ

昨夜は忘年会だったので、居酒屋にいた。

席を離れて戻って来て、どうぞと渡されたドライフルーツを食べたら、あまりの辛さに驚いた。ハバネロだった。

辛いというか痛い。そのまま4、5杯は続けてマンゴージュースを飲む必要に迫られて、いい笑いものになってしまった。汗も大量に出た。

隣席がシェフをしている人だったので話を伺ったのだが、唐辛子には心臓に血を集める作用があるそうだ。確かに掌が冷たくなったし、脈を見たらそんな打ち方をしていた。辛い物を食べると、足の側面の胆経が張るのだが、一粒でそうなったのにも驚いた。

反対に、生姜には末端に血を集める作用があり、唐辛子と生姜を同時に食べると体が温まると教えてくれた。

辛い物は体質で適性がハッキリ分かれる。インド旅行で思ったのだが、水に当たるとよく言うけれど、水よりはスパイスに日本人は耐えられないのではないだろうか。インド料理は旨いのだが、毎日だと腸がやられる。

2016年12月10日 (土)

斜視

先日、空手の稽古へ出掛けたら前に出されて、初心者が見たら上手くは見えないが、玄人が見たら上手く見えるというコメントを頂いた。

褒めて頂いたので嬉しかったのだが、初心者にも上手く見えないとダメだとも思った。仕事だったら、やっていけない。

施術の動画を撮ってガッカリしたところだったのだ。一言で、華がない。実際の上手下手よりも、それは致命的。他人からどう言われても気にならないのだが、自分の眼は誤魔化せなかった。

それで反省をして、活元運動をやり直しているのだが、大分、調子が戻って来た。仕事柄、腕が疲れているのでよく動く。首の捻れが手強いのだが、どうやら眼の疲れが原因らしい。昨日の夕方から咳も出るのだが、眼に手を当てたらピタリと止まった。

元々、右眼が斜視気味で疲れると乱視が出るのだが、首の捻れが取れるとそれもマシになる。そういえば、新生児の斜視が時々あるけれど、それは栄養を多めに与えると自然と良くなる。

まあ、小さいうちは何でも自然と良くなりやすい。皮膚炎なども、ステロイドを安易に使用するとこじらせる場合がある。母乳の栄養の質が強過ぎて皮膚に出ていることもあるので、お母さんが白砂糖を減らして、様子を見たらどうだろうか。後は、母子の肝臓を押さえる。水を飲ませる。上手い具合に排泄があると、綺麗になる。

これは若いお母さんに見られる傾向。体に蓄えられた栄養に余裕があると、フォアグラ的な意味で肝臓の感触にそれが出る。

正直、お母さんがある程度以上の年齢だと、そういう事は少ない。むしろ、お乳に栄養を取られて産後の肥立ちが悪くなるので、砂糖でも何でもどんどん食べたら良いかもしれない。産後、半年くらい経つと抜け毛が増えるけれど、栄養状態が良いとそれも少ない。

子育て中は落ち着かないので、つまみ食いみたいな食事になりやすい。本当はステーキなどの栄養の塊を量より質で取れたら素晴らしい。妙な太り方はしなくなる。ご主人がお肉を焼いたら、喜ばれることでしょう。

ポエム

4、5年前の生徒が久しぶりに訪ねて来てくれた。

先日、車にはねられて思い出したというのだが、なんだか最近、こういう話が多い。

足が腫れたというのでその名残を調整して、体がビックリしている状態だったのでそれをなだめる様な施術をした。彼女は目が不自由なので駅まで送ったのだが、帰りにはもうスタスタ歩いていた。

当時の人間関係にまつわる噂話をしながら駅へ向かったのだが、それでやっと時間が経ったことを認められた様な気がした。

どうもこの数年、離人症気味というか、ファイトクラブよろしく木刀で打ち合っているとリアルという情けない状態だったのだが、時計の針が動き出すのを感じた。帰りに元祖ずしへ寄って、緑茶を飲みながらクラッとしてホッとした。

菊池成孔×名越康文

昨夜は菊池成孔さんと名越康文さんの対談にお誘い頂いた。

「晴れたら空に豆まいて」にはアブサンベースのカクテルが置いてある記憶があったのだが、メニューから消えていた。スケジュールを見たら、以前、よくお越しだった方がライブをしていて驚いた。

対談の中、オペラのフースラー理論が紹介されていたのだが、初めて知った。19世紀後半、腹式呼吸が登場する前にはポピュラーだった声楽メソッドなのだそうだ。

声帯周囲の不随意筋を訓練によって、自由に動かせる様にするというメソッドだという。比較として、ホーミイの動画が流された。

訓練に7年くらいかかるそうで、腹式呼吸が登場するとその習得の簡単さによってマイナーなものになったそうだ。

菊池氏によると、腹式呼吸はエネルギーでやるけれど、ホーミイなどの喉声は声帯の力でやるので、出力の小さいままどんな声でも出せるというコメントがあった。

腹式呼吸に絶対的なイメージがあったのだが、意外と新しいのね。

2016年12月 9日 (金)

スポーツ心臓

病気のスタンダードモデルは、スポーツ心臓ではないだろうかと思わないでもない。

負荷を掛けて、それに耐えられる様になって、急に負荷がなくなると今度は壊れる。

大学の先生に認知症が多いというけれど、それも同じ。体に掛かっていた負荷が急になくなると、体調がおかしくなる。

だから、焼肉を食べた翌日の朝ごはんを抜くのには賛成だけど、極端な断食に賛成はしない。来ている人のお体を見ていて、直後は良いのだけど、半年くらい経ってから反動がある様に見えるのだ。かえって体が強張って来るというか。

半年というのは体のリズムで、例えば、定年退職をされて半年くらい経ってから、長年の疲れが出て来るという方が多い。気が弛んでから、症状は出て来る。

結論としては、大酒飲みやヘビースモーカーが生活を改める際には、急に止めるのではなくて、体を慣らす為に段階的に減らすことをお薦めしたい。

2016年12月 8日 (木)

無意識の動作

大学へメディア論の授業の聴講に出掛けた。今回のテーマは「これからのカッコよさとは何か?」。

40代前半の団塊ジュニア世代は西海岸カルチャーに触発されて、ベンチャー精神に富んでいるが、実際に独立出来る人は少ない。SMAPがその象徴だという話がちょっとおもしろかった。

自分の作るものよりも生活が気になる様になったら、堅気の仕事をした方が良いという話は身につまされたな。その通りだ。

大学向かいの喫茶店で友達とお茶した後に、池袋の人混みを歩いていたら、足の指先を使って歩いていることに気が付いた。広いところに出たら、そんな歩き方をしていない。

体の習慣になっている癖なのだが、どうしてそんな歩き方を自分はするのだろうかと考えるうちに、人の無意識の動きについて色々な連想をした。

そういえば、思い出した。以前、毎週、来ていて、施術の後に何十分もご質問をされる方がいた。不安でご質問をされるのだが、そのうちに質問の際に、必ず眼球を左に向けることに気が付いた。

試しに、それをお伝えして、左の方を見ないでくださいとお願いしたら、質問が浮かばないというコメントがあった。眼球の動きを整えたら、頭の使い方も変わるのだろうかと、しばらく調整をしたものだ。

まあ、それについては、それなりの効果しかなかったのだが、無意識の動作を整えるというコンセプトは、もう少し追い掛けたら良いかもしれない。

2016年12月 7日 (水)

お白湯生活

いきなり寒くなったのだが、ちょっとあんまりな寒暖差ではないだろうか。

これでは体もついていけない。お腹をくだしたり風邪をひいたり、体調を崩す人も増えるだろう。

冷えると腎や膀胱に来るのだが、小水の排泄がスムーズだと体も楽だ。背部には腎臓があるので、冷えるとそこの緊張を腰痛として感じる人も多いのだが、それも手洗いに行くと楽になる。それでも、楽にならない場合、水分が足りないのかもしれない。

冬になってから、お白湯生活を送っている。1日に2ℓくらいは飲んでいる。朝起きて白湯、予約の合間に白湯、ご飯を食べて白湯。寝る前に白湯。

飲んでからしばらく経つとお手洗いに行きたくなるのだが、それで体がスッキリする。その効果はというと、お腹の調子が良くなって肌の乾燥もなくなるし、関節が柔らかくなって腰も軽くなる。

冬は乾燥が強くて、体も乾く。とにかく白湯を飲むのが健康法。体質的に小水の出の悪い人もいるけれど、体を捻って腎を刺激したり、小便出しの急処と呼ばれる内股をストレッチをしておくと、出も良くなるはずだ。

2016年12月 5日 (月)

打撲

先日、階段から落ちた方がいらしていて、右半身を強打したというお話だった。

掌をかざして体の気配を探ると、打ったところはジンジンと熱を持っているので、そこを打ったという事が分かる。

施術が進むと、右半身全体に痛く感じていたものが、痛む場所がハッキリして来たり、これまで何も感じなかった場所の痛みが浮いて来たりした。

そうした反応があれば、良し。熱が治まるまで、手当を続ける。

ところで、整体では打撲を特別に嫌う。何年も残る場合があるからだ。打撲をきっかけにして、膝が痛くなったり、腰痛になったりというケースがある。打った直後は熱を持っているけれど、古い打撲は冷たく感じる。

そして、打撲が酷い場合、胸椎7番が転移する。ちなみに、骨折は胸椎11番。

しかし、打撲で一番恐いのは、頭を打つことだ。軽く打っても、吐く場合がある。たまに、お子さんが高いところから落ちたというご相談を頂く機会があるのだが、頭を打っている場合、臍下丹田が船底状に凹む。正直、お子さんのそれを見たことはない。体が柔らかいので、上手に落ちているのかもしれない。

その点では、大人の方が心配。特に後期高齢者。骨折する人が多い。義務教育で柔道が必須科目になったけれど、紳士淑女の嗜みとして、受け身くらいは出来る様にしておいた方が良い。余計な怪我をしないで済む。

便利なのは、足を使った受け身。転ぶ時に、足の裏で地面を叩いて衝撃を消したり、前方に蹴とばした反作用で頭を打つのを避けたり出来る。屋外で手を使って受け身を取ると、掌が痛い。足を使うのがお薦め。

2016年12月 2日 (金)

朝風呂

志楽の湯へ朝風呂に行った。

浴槽に浸かっていたら、中年男性が窓にザバッと盛大にお湯を掛け始めた。数名のお客さんは何事だろうかと見ていたのだが、曇りの取れた窓の向こうには朝日が透けて見えて、みんな無言のまま見入ってしまった。間がおもしろくて、つい笑った。

朝から美しいものを見た。登場人物は全員、裸のオジサンなのだが。

ところで、裸だと、背中の腰眼がよく見える。背骨のS字カーブによって出来る自然な二つの窪みのことで、ここには年齢が出る。

年を取ると背中が丸くなるので腰眼の位置が低くなるし、若いとS字カーブがしっかりしているので腰眼の位置が高くなる。

腰眼の位置を高く保つのが、アンチエイジングの秘訣だ。背筋がシャンと伸びた老人は格好良い。

自分はベルトを穴一つ分だけキツめに締めるのだが、腹圧が掛かって腰が伸びる。

今、締めているベルトは、アメリカのコンビニで買った。15年くらいしていたベルトを空港の入場検査で失くしてしまって、あちらで探したのだ。同じデザインのものが見つかったので気に入っている。

2016年12月 1日 (木)

サンプル

初心者に整体を教える時、最初はしょうもないところから始める。

まず他人の身体に触り慣れていないので、好きに触ってみてくださいとか、足を持って体を引きずらせて、体の重さを体感させたりとか、そんな感じ。

頭でっかちになってもしょうがない。本を読むのも良いけれど、経験がなければ消化が難しい。例えば、部下を持った経験のない人がリーダーシップの本を読んでも、多分、書いてあることが分からない。アルバイトのリーダーでもやった方が、身になるのではないだろうか。

食べ過ぎて胃腸が疲れると、胸椎8910番が強張るのだが、そんなことも、ビュッフェをやっている飲食店に行ってお客さんの背中を眺めたら、背中のその辺りが盛り上がっていることが一目瞭然。その類の質の高いサンプルを沢山見せられたら、もう少し、上達する人が増えるのだろうな。

理論武装

昨日は大学へ聴講に行く日だった。メディア論の授業なのだが、今回は音楽業界がテーマ。おもしろかったのは、邦楽で外貨を一番稼いだバンドはどれかという話題。

答えは、ラルクアンシェル。海外ではビジュアル系が人気なのだそうだ。歌舞いているものね。

学生に混じって若返る様な気がするというのは、最早、完全にオッサンの言い草。そう思っているのは本人だけなのは知っている。まあ、嘘だ。本当は別の生き物だと思っている。

大学生をやり直したい訳ではない。学生の頃は、好きにやっていた。動機としては、講師が同世代なので活躍しているのを眺めるのが楽しいのと、20歳くらいの頃の情動を思い出すので、それが新鮮というところだろうか。

理論武装の自覚がある。ただの趣味だ。でも、なるべく複数の回路を持った方が、仕事も上手く行くという自覚もある。

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